[2914] 日本たばこ産業 の財務・株価分析レポート

営業利益・純利益と営業利益率の推移

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

PER推移

PER推移グラフ

事業内容

当社グループは、たばこ事業、医薬事業、加工食品事業を展開するグローバル企業であり、連結子会社268社、持分法適用会社53社から構成されています。

主な事業セグメント

  • たばこ事業: JT International S.A.を中核として、世界各国でたばこ製品の製造、販売を行っており、販売数量で世界第3位を誇ります。研究開発、原料調達、製造、マーケティング、販売の各分野で競争力を強化しています。
  • 医薬事業: 医療用医薬品の研究開発、製造、販売及びプロモーションを行い、鳥居薬品㈱が製造、販売を担っています。研究開発は循環器・腎臓・筋、免疫・炎症、中枢の領域にフォーカスしています。
  • 加工食品事業: テーブルマーク㈱を中心に冷凍・常温食品、調味料等の製造、販売を行っています。独自技術を活かした革新的な製品開発に注力し、食の安全を重視しています。

事業の特徴・強み

  • たばこ事業では、世界第3位の販売数量を誇り、130以上の国と地域で製品を販売しています。研究開発力を競争力の源泉とし、製品価値の向上とコストの低減を目指しています。
  • 医薬事業では、安定的な利益貢献に向け、製品の価値最大化、研究開発パイプラインの強化に取り組んでいます。
  • 加工食品事業では、独自技術を活かした付加価値ある製品の開発に取り組み、食の安全を重視しています。

今後の展開・方針

各事業において、研究開発の強化、製品価値の最大化、戦略的な提携の強化を通じて、安定的な成長と収益性の向上を目指しています。

キャッシュフロー推移

キャッシュフロー推移グラフ

設備投資分析

分析要約

過去数年間にわたり、当社グループは生産性向上と生産能力増強を目的に、たばこ事業、医薬事業、加工食品事業において継続的に設備投資を行ってきました。国内外のたばこ事業では製品スペック改善、規制対応、RRP関連投資を含む製造設備の改修・維持更新に重点を置き、医薬事業では研究開発体制の整備・強化、加工食品事業では生産能力の増強と維持更新に注力しています。

過去の投資

  • 2019-12-31 (1,314億円)
    目的: 生産性向上
    詳細: 国内たばこ事業では製造工程の維持更新及び生産性の向上、新製品対応並びに製品スペック改善等に348億円、海外たばこ事業では製品スペック改善及び規制対応に783億円、医薬事業では研究開発体制等の整備・強化に70億円、加工食品事業では生産能力増強、維持更新に61億円の設備投資を行いました。
  • 2020-12-31 (1,129億円)
    目的: 生産性向上
    詳細: 国内たばこ事業では製造工程の維持更新及び生産性の向上、新製品対応並びに製品スペック改善等に211億円、海外たばこ事業では製品スペック改善及び規制対応に666億円、医薬事業では研究開発体制等の整備・強化に91億円、加工食品事業では生産能力増強、維持更新に80億円の設備投資を行いました。
  • 2021-12-31 (1,009億円)
    目的: 生産性向上
    詳細: 国内たばこ事業では製造工程の維持更新及び生産性の向上、新製品対応並びに製品スペック改善等に200億円、海外たばこ事業では生産能力増強、維持更新及びRRPの増産や製品開発等に625億円、医薬事業では研究開発体制等の整備・強化に60億円、加工食品事業では生産能力増強、維持更新に107億円の設備投資を行いました。
  • 2022-12-31 (1,010億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: たばこ事業では製造設備の改修・維持更新及び能力増強等に838億円、医薬事業では研究開発体制等の整備・強化に24億円、加工食品事業では生産能力増強、維持更新に82億円の設備投資を行いました。
  • 2023-12-31 (1,254億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: たばこ事業ではRRP関連投資及び製造設備の改修・維持更新等に1,051億円、医薬事業では研究開発体制等の整備・強化に73億円、加工食品事業では生産能力増強、維持更新に58億円の設備投資を行いました。
  • 2024-12-31 (1,507億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: たばこ事業ではRRP関連投資及び製造設備の改修・維持更新等に1,350億円、医薬事業では研究開発体制等の整備・強化に70億円、加工食品事業では生産能力増強、維持更新に61億円の設備投資を行いました。

負債・純資産推移

負債・純資産推移グラフ

貸借対照表比較

貸借対照表比較グラフ

利益・配当推移

利益・配当推移グラフ

利益・配当散布図

利益・配当散布図

在庫回転率の推移

在庫回転率の推移グラフ

関連会社情報

連結子会社

会社名 住所 資本金 事業内容 出資比率 役員兼任等
JT International Holding B.V. オランダ 千USD1,800,372 たばこ 100.0
JT International S.A. スイス 千CHF923,723 たばこ 100.0(100.0)
LLC JTI Russia ロシア 千RUB157,751 たばこ 100.0(100.0)
Gallaher Ltd. 英国 千GBP50,374 たばこ 100.0(100.0)
JTI Polska Sp. z o. o. ポーランド 千PLN200,000 たばこ 100.0(100.0)
LLC Petro ロシア 千RUB328,439 たばこ 100.0(100.0)
JTI Tütün Ürünleri Sanayi A.Ş. トルコ 千TRY148,825 たばこ 100.0(100.0)
TSネットワーク㈱ 東京都台東区 460 たばこ 85.3
日本フィルター工業㈱ 東京都墨田区 461 たばこ 100.0
鳥居薬品㈱ 東京都中央区 5,190 医薬 54.8
Akros Pharma Inc. アメリカ 千USD1 医薬 100.0(100.0)
テーブルマーク㈱ 東京都中央区 22,500 加工食品 100.0

持分法適用関連会社

会社名 住所 資本金 事業内容 出資比率 役員兼任等
TC Megapolis JSC ロシア 千RUB77 たばこ 23.0(23.0)

注釈

  • 「事業内容」には、セグメントの名称を記載しております。
  • 「議決権に対する所有割合」の( )内は、間接所有割合を表示(内書)しております。
  • 「役員の兼任等」には、当社との兼任及び当社からの出向を含んでおります。
  • ※1:特定子会社に該当しております。なお、その他に含まれる会社のうち特定子会社に該当する会社は次のとおりです。JTI-Macdonald Corp.、JTI Tütün Ürünleri Pazarlama A.Ş.、JT Canada LLC Inc.、JT International (Philippines) Inc.、JTI Processadora de Tabaco do Brasil Ltda.、Japan Tobacco International Manufacturing Co., Ltd.、JT International Distribuidora de Cigarros Ltda.、PT Karyadibya Mahardhika、JT International Asia Manufacturing Corp.、JTI (UK) Management Ltd.、Al Nakhla Tobacco Company S.A.E.、Logic Technology Development LLC.、JTI Cigarette and Tobacco Factory Co. Ltd.、JT International Bangladesh Limited、JT International (Thailand) Limited
  • ※2:売上収益(連結会社相互間の内部売上収益を除く)が、当社グループの連結売上収益に占める割合の10%を超えております。該当する会社の主要な損益情報等は次のとおりです。名称主要な損益情報等(百万円)売上収益税引前利益当期利益資本合計資産合計LLC JTI Russia329,623109,59287,385314,892414,495
  • ※3:有価証券報告書を提出しております。
  • 連結子会社であるJT International Bangladesh Limitedは債務超過会社であり、債務超過額は195,209百万円です。