[2982] ADワークスグループ の財務・株価分析レポート

ADワークスグループの2024年12月期の営業利益は3,216百万円、営業利益率は6.4%と前年比775百万円増、営業利益率は0.5%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

2020年12月期〜2024年12月期で、稼ぐ力がUP。営業利益率は1%pt以上増加、営業利益が30%以上増加

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、収益不動産販売事業とストック型フィービジネスの2つの事業を展開しています。国内外に連結子会社を持ち、特に不動産のバリューアップや管理を通じて収益を上げています。

事業セグメント

  • 収益不動産販売事業: 1棟収益不動産を仕入れ、法的精査や用途変更、テナントの入れ替え、大規模修繕、開発等のバリューアップを施した上で、投資家や不動産オーナーに販売しています。また、不動産小口化商品として全国の投資家に販売し、米国でも同様の事業を展開しています。
  • ストック型フィービジネス: 収益不動産からの賃料収入を基盤とし、管理受託不動産のプロパティ・マネジメントや資産運用コンサルティング、不動産鑑定評価・デューデリジェンスを行っています。プロパティ・マネジメントでは入居者募集や賃貸借条件の交渉、建物管理を行い、収益不動産のバリューアップのためのリノベーション工事等も行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 独自の営業ルートによる不動産仕入れとバリューアップ、国内外での事業展開、収益不動産の安定したポートフォリオの構築。

今後の展開・方針

国内でのビジネスモデルの特色やノウハウを転用し、顧客サービスの拡充や収益不動産ポートフォリオの拡大と安定化を図る。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、設備投資は効率化と合理化を中心に行われ、特にシステムの環境整備や不動産の保有目的変更が重要なテーマとなっている。また、新規事業の展開として支店移転や営業所開設も進められている。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2020-12-31 (6,361千円)
    目的: 効率化
    詳細: データ連携ソフトウエア等の投資
  • 2020-12-31 (4,400千円)
    目的: 効率化
    詳細: 会計システムの環境整備費用
  • 2021-12-31 (1,368千円)
    目的: 設備更新
    詳細: 株式会社エー・ディー・デザインビルドにおける車両の投資
  • 2021-12-31 (1,096千円)
    目的: 効率化
    詳細: 営業システムの改修費用
  • 2021-12-31 (10,952千円)
    目的: 効率化
    詳細: 会計システムの環境整備費用
  • 2022-12-31 (7,274千円)
    目的: 設備更新
    詳細: 複合機の投資
  • 2022-12-31 (26,983千円)
    目的: 効率化
    詳細: 営業管理システム及び会計システムの環境整備費用
  • 2023-12-31 (6,391,522千円)
    目的: 合理化
    詳細: 販売用不動産を長期保有用収益不動産に振り替え
  • 2023-12-31 (7,562千円)
    目的: 効率化
    詳細: レイアウト変更費用
  • 2023-12-31 (43,894千円)
    目的: 効率化
    詳細: 認証システム及び管理システムの環境整備費用
  • 2024-12-31 (2,154,502千円)
    目的: 合理化
    詳細: 販売用不動産を長期保有用収益不動産に振り替え
  • 2024-12-31 (22,143千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 大阪支店移転に伴う支出
  • 2024-12-31 (23,913千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 福岡営業所準備室開設に伴う支出
  • 2024-12-31 (18,174千円)
    目的: 設備更新
    詳細: 本社サーバー更新に伴う支出
  • 2024-12-31 (11,000千円)
    目的: 効率化
    詳細: 連結会計システム導入に伴う支出

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ