[3454] ファーストブラザーズ の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、当社、連結子会社23社及び持分法適用関連会社1社により構成され、投資運用事業、投資銀行事業、施設運営事業を主に行っています。

事業セグメント

  • 投資運用事業: 機関投資家の資産運用を行う事業で、不動産を投資対象とし、インカムゲインとキャピタルゲインの獲得を目指す運用を行います。また、アセットマネジメント業務を受託しています。
  • 投資銀行事業: 当社グループが投資主体となり、賃貸不動産への投資を主軸に、プライベートエクイティ投資や再生可能エネルギーなどの社会インフラへの投資を行います。自己勘定投資や各種アドバイザリーサービスも提供しています。
  • 施設運営事業: 宿泊施設等のオペレーショナルアセットへの投資を増加させ、ホスピタリティサービスを中長期的視点で提供することを目的とした事業です。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 不動産投資において、安定収益が見込める賃貸不動産を厳選し、バリューアップを行い、ポートフォリオ全体を持続的に拡大・成長させています。
  • プライベートエクイティ投資や再生可能エネルギー等の社会インフラ投資を行い、事業分野を多様化し収益機会を拡大しています。
  • 資産のオフバランス化や不動産証券化スキームの構築、ファイナンスのアレンジメント等の経験に基づき、事業再生支援やM&Aに係る助言等、顧客のニーズに応じたサービスを提供しています。

今後の展開・方針

投資運用事業及び投資銀行事業の推進にとどまらず、時代の変化に対応した事業内容への大胆な転換を視野に入れて事業活動を展開していく方針です。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

2014年から2021年までの期間においては重要な設備投資は行われていません。2022年以降、投資銀行事業における賃貸不動産の取得や太陽光発電設備の取得を中心に設備投資が行われており、2023年には施設運営事業におけるホテル・旅館等の取得も行われています。2024年には賃貸不動産取得に大規模な投資を行っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2014-11-30 (なし)
    目的: なし
    詳細: 重要な設備投資はありません。
  • 2015-11-30 (なし)
    目的: なし
    詳細: 重要な設備投資はありません。
  • 2016-11-30 (なし)
    目的: なし
    詳細: 重要な設備投資はありません。
  • 2017-11-30 (なし)
    目的: なし
    詳細: 重要な設備投資はありません。
  • 2018-11-30 (なし)
    目的: なし
    詳細: 重要な設備投資はありません。
  • 2019-11-30 (なし)
    目的: なし
    詳細: 重要な設備投資はありません。
  • 2020-11-30 (なし)
    目的: なし
    詳細: 重要な設備投資はありません。
  • 2021-11-30 (なし)
    目的: なし
    詳細: 重要な設備投資はありません。
  • 2022-11-30 (2,552百万円)
    目的: 賃貸不動産取得、太陽光発電設備取得
    詳細: 投資銀行事業における賃貸不動産の取得1,252百万円、太陽光発電設備の取得677百万円
  • 2023-11-30 (1,974百万円)
    目的: ホテル・旅館取得、賃貸不動産取得
    詳細: 施設運営事業におけるホテル・旅館等の取得940百万円、投資銀行事業における賃貸不動産等の取得716百万円
  • 2024-11-30 (4,800百万円)
    目的: 賃貸不動産取得
    詳細: 投資銀行事業における賃貸不動産等の取得4,395百万円

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ

関連会社情報

以下は関連会社の情報です。

連結子会社

会社名 住所 資本金 事業内容 出資比率 役員兼任等
ファーストブラザーズキャピタル㈱ 東京都千代田区 100百万円 投資銀行事業 100.0% 役員の兼任
ファーストブラザーズ投資顧問㈱ 東京都千代田区 50百万円 投資運用事業 100.0% 役員の兼任
ファーストブラザーズディベロプメント㈱ 東京都千代田区 100百万円 投資銀行事業 100.0% 役員の兼任
㈱東日本不動産 青森県弘前市 50百万円 投資銀行事業 99.5% 役員の兼任
フロムファーストホテルズ㈱ 東京都千代田区 50百万円 施設運営事業 100.0% なし

持分法適用関連会社

会社名 住所 資本金 事業内容 出資比率 役員兼任等
クレジット・ギャランティ2号合同会社 東京都千代田区 0.01百万円 投資銀行事業 45.0% なし

注釈

  • 「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報の名称を記載しております。
  • 当社は、クレジット・ギャランティ2号合同会社に匿名組合出資を行い、持分法適用の関連会社としております。なお、2024年11月30日現在、同社に対する匿名組合出資比率は45.0%であります。
  • ファーストブラザーズキャピタル㈱、㈱東日本不動産、平川門管理合同会社及び半蔵門建物管理合同会社については、売上高の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
  • 平川門管理合同会社につきましては、2024年10月31日付で匿名組合契約が終了したことから連結の範囲から除いております。