[3556] リネットジャパングループ の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

リネットジャパングループ株式会社は、リユース・リサイクル事業、ソーシャルケア事業、及びカンボジアでのマイクロファイナンス・マイクロ保険事業を展開しています。

事業セグメント

  • リユース・リサイクル事業: 循環型社会の形成に向けて、リユース事業と小型家電リサイクル事業を行っています。NETOFFブランドで中古本やCDなどの買取・販売を行い、小型家電の回収とデータ消去サービスを提供しています。
  • ソーシャルケア事業: 知的・精神障がい者向けの福祉施設運営と、海外人材の送出しを行っています。障がい者の就労機会拡大やグループホーム運営を通じて社会的自立を支援しています。
  • その他(カンボジア事業): カンボジアでマイクロファイナンス・マイクロ保険事業、及びリース事業を展開しています。貧困層向けの小口貸付や車両広告・オークションを行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • リユース・リサイクル事業では、インターネットを活用した非対面の宅配買取・販売サービスを提供し、利便性が高い。
  • ソーシャルケア事業では、知的障がい者の集中力を活かし、就労機会を創出することで社会的自立を支援している。

今後の展開・方針

日本の就業人口減少に対応し、海外からの人材送出しを強化し、帰国後の母国の経済発展に貢献する人材育成を進めています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、当社は効率化を目的とした設備投資を継続的に行ってきました。特に、システムの導入や改修、オフィスや事業拠点の設備強化、リサイクル事業のシステム開発などに注力しています。これにより、生産性の向上や事業の拡大を図っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2016-09-30 (88,485千円)
    目的: 効率化
    詳細: 自動梱包機、書籍メディア併売機能強化、インフラ強化、リネット「全国ごみの日ナビ」アプリ、半田港センター開設
  • 2017-09-30 (112,960千円)
    目的: 効率化
    詳細: 名古屋オフィス移転、バーチャルセット、買取予測システム、提携サイト
  • 2018-09-30 (227,103千円)
    目的: 効率化
    詳細: 経営管理システム導入、既存システム改修、CHAMROEUN MICROFINANCE PLC.株式取得、システム開発
  • 2019-09-30 (249,769千円)
    目的: 効率化
    詳細: 商品センターLED設備、既存システム改修、リサイクル解体設備、カンボジア子会社事務所移転、東京オフィス開設、経営管理システム導入
  • 2020-09-30 (136,718千円)
    目的: 効率化
    詳細: オフィス設備購入、リサイクル解体設備、申込フォームシステム、仕分コンベアライン、TV会議用システム、経営管理システム導入
  • 2021-09-30 (155,360千円)
    目的: 効率化
    詳細: 第1商品センター書架増設、データベースサーバーリプレイス、経営管理システム構築
  • 2022-09-30 (210,062千円)
    目的: 効率化
    詳細: 予約注文開発、小型家電リサイクル事業システムリニューアル
  • 2023-09-30 (341,033千円)
    目的: 効率化
    詳細: 予約注文開発、小型家電リサイクル事業システムリニューアル
  • 2024-09-30 (320,837千円)
    目的: 効率化
    詳細: 販売管理システム開発、小型家電リサイクル事業WEBサイト作成

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ

関連会社情報

以下は関連会社の情報です。

連結子会社

会社名 住所 資本金 事業内容 出資比率 役員兼任等
ネットオフ株式会社 愛知県大府市 10,000千円 リユース・リサイクル事業 100.0
リネットジャパンリサイクル株式会社 愛知県大府市 95,000千円 リユース・リサイクル事業 100.0
ネットオフ・ソーシャル株式会社 愛知県大府市 1,000千円 リユース・リサイクル事業 100.0
リネットジャパンソーシャルプロパティーズ株式会社 東京都港区 30,000千円 ソーシャルケア事業 100.0
リネットジャパンソーシャルケア株式会社 愛知県大府市 30,000千円 ソーシャルケア事業 100.0
株式会社アニスピホールディングス 東京都千代田区 25,000千円 ソーシャルケア事業 100.0
株式会社福祉アセットマネジメント 東京都千代田区 5,000千円 ソーシャルケア事業 (100.0)
株式会社福祉建設 東京都千代田区 30,000千円 ソーシャルケア事業 (100.0)
RENET JAPAN (CAMBODIA) CO.,LTD. カンボジア王国プノンペン都 18,380千米ドル その他 100.0
MOBILITY FINANCE (CAMBODIA) PLC. カンボジア王国プノンペン都 4,584千米ドル その他 100.0
RENET JAPAN INTERNATIONAL PTE.LTD. シンガポール共和国 50千シンガポールドル その他 100.0

持分法適用関連会社

会社名 住所 資本金 事業内容 出資比率 役員兼任等
RENET (CAMBODIA) HR CO.,LTD. カンボジア王国プノンペン都 50千米ドル ソーシャルケア事業 36.5[49]
PREVOIR (KAMPUCHEA) MICRO LIFE INSURANCE PLC. カンボジア王国プノンペン都 4,447千米ドル その他 12.6(87.4)

注釈

  • 「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。
  • 有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。
  • 特定子会社に該当しております。
  • 議決権の所有又は被所有割合の[ ]内は、緊密な者又は同意している者の被所有割合で内数となっております。
  • 議決権の所有又は被所有割合の( )内は、間接所有割合で外数であります。
  • 持分は100分の50以下でありますが、実質的な支配を行っているため子会社としております。
  • ネットオフ株式会社、リネットジャパンリサイクル株式会社及び株式会社アニスピホールディングスについて、営業収益(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結営業収益に占める割合が10%を超えております。
  • 関連会社でありましたスターメッド株式会社の全株式を2023年12月31日付、株式会社空き家活用研究所の全株式を2024年6月30日付で売却しております。
  • 2024年1月11日付で、「リネットジャパングローバルスタッフ株式会社」は「リネットジャパンソーシャルプロパティーズ株式会社」に社名変更しており、住所は東京都港区に移転、主要な事業の内容は、「その他」から「ソーシャルケア事業」に変更しております。
  • 連結子会社でありましたCHAMROEUN MICROFINANCE PLC.の全株式を2024年8月5日付で売却し、RENET SORAMITSU FINANCIAL TECHNOLOGIES CO.,LTD.は2024年9月25日付で清算結了しております。
  • 株式会社アニスピホールディングスは、フランチャイズ本部に関する事業(アニスピホールディングスの完全子会社でありました株式会社福祉アセットマネジメント及び株式会社福祉建設の事業を含む)を会社分割により新設会社に承継し、2024年11月1日付で新設会社の全株式を売却しております。また、2024年11月14日付で株式会社アニスピホールディングスをSCJ株式会社に商号変更しております。なお、同社は債務超過会社で債務超過の額は、2024年9月末時点で470,636千円となっております。
  • 連結子会社でありましたRENET JAPAN INTERNATIONAL PTE.LTD.の発行済全株式を2024年11月7日付で譲渡しております。