[3696] セレス の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、株式会社セレスを中心に連結子会社9社と持分法適用関連会社1社で構成され、日本最大級のポイントサイトや自社アフィリエイトプログラムを含むモバイルサービス事業と、ブロックチェーン関連やオンラインファクタリングサービスを含むフィナンシャルサービス事業を展開しています。

事業セグメント

  • モバイルサービス事業: 広告主や利用者にとって価値の高いメディアやサービスを提供し、メディアの企画、システム開発、webデザイン、マーケティング、運営までを一貫して手掛ける体制を構築。ポイントサイトや自社アフィリエイトプログラムを運営し、化粧品・健康食品のD2C事業や企業のDX化支援サービスを展開。
  • フィナンシャルサービス事業: ブロックチェーン関連では暗号資産交換業者としてのサービスを提供し、オンラインファクタリングサービスや投資育成事業を展開。暗号資産販売所やステーキングサービス、レンディングサービスを運営し、フリーランス向けのAIファクタリングサービスやカード決済サービスを提供。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • ポイント事業では、メディア運営に関するノウハウが収益性を左右する要因であり、広告掲載順位やポイント付与率のコントロールが強み。DX事業では、大手飲食店チェーンや小売店向けの開発実績があり、継続的関与率の高さが特徴。

今後の展開・方針

スマートフォン広告市場の拡大やキャッシュレスの普及を追い風に、ポイントサイトの基本機能向上や新規会員獲得プロモーションを実施し、メディア力を強化。暗号資産の取扱銘柄を追加し、運用サービスの多様化を進め、暗号資産等の運用プラットフォームの地位確立を目指す。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、企業は主にソフトウェアの取得や工具器具備品の取得を通じて、モバイルサービスおよびフィナンシャルサービス事業の拡大に向けた設備投資を行ってきました。特に、近年は新規事業の展開に力を入れており、全社的な投資も増加しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2018-12-31 (98,261千円)
    目的: 設備更新
    詳細: 建物附属設備及び工具器具備品の取得29,088千円、ソフトウエアの開発ならびに取得69,172千円
  • 2019-12-31 (329,127千円)
    目的: 設備更新
    詳細: 建物附属設備及び工具器具備品の取得240,253千円、ソフトウエアの開発並びに取得71,304千円
  • 2020-12-31 (401,665千円)
    目的: 新規事業
    詳細: モバイルサービス事業75,383千円、フィナンシャルサービス事業307,502千円、全社18,779千円。モバイルサービス事業におけるソフトウェアの取得49,325千円、フィナンシャルサービス事業におけるソフトウェアの取得306,210千円
  • 2021-12-31 (196,226千円)
    目的: 新規事業
    詳細: モバイルサービス事業92,719千円、フィナンシャルサービス事業89,311千円、全社14,195千円。モバイルサービス事業におけるソフトウエアの取得49,403千円、工具器具備品の取得43,315千円、フィナンシャルサービス事業におけるソフトウエアの取得87,290千円
  • 2022-12-31 (426,390千円)
    目的: 新規事業
    詳細: モバイルサービス事業121,035千円、フィナンシャルサービス事業303,017千円、全社2,337千円。モバイルサービス事業における工具器具備品の取得84,276千円、フィナンシャルサービス事業におけるソフトウエアの取得301,650千円
  • 2023-12-31 (525,962千円)
    目的: 新規事業
    詳細: モバイルサービス事業126,440千円、フィナンシャルサービス事業196,407千円、全社203,114千円。モバイルサービス事業における工具器具備品の取得69,858千円、フィナンシャルサービス事業におけるソフトウエアの取得192,766千円
  • 2024-12-31 (584,041千円)
    目的: 新規事業
    詳細: モバイルサービス事業114,232千円、フィナンシャルサービス事業216,388千円、全社253,421千円。モバイルサービス事業におけるソフトウエアの取得59,486千円、フィナンシャルサービス事業におけるソフトウエアの取得198,398千円

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ

関連会社情報

以下は関連会社の情報です。

連結子会社

会社名 住所 資本金 事業内容 出資比率 役員兼任等
株式会社ゆめみ 東京都世田谷区 100,000千円 モバイルサービス事業 49.8[3.0] 役員の兼任業務の受託
株式会社バッカス 東京都渋谷区 50,000千円 モバイルサービス事業 100.0 役員の兼任業務の受託サービスの提供資金の貸付
株式会社ディアナ 東京都渋谷区 50,000千円 モバイルサービス事業 100.0 役員の兼任業務の受託サービスの提供資金の貸付
studio15株式会社 東京都渋谷区 21,000千円 モバイルサービス事業 100.0 役員の兼任サービスの提供業務の受託資金の貸付
株式会社サルース 東京都渋谷区 21,308千円 モバイルサービス事業 100.0 役員の兼任業務の受託サービスの提供資金の貸付
株式会社マーキュリー 東京都渋谷区 100,000千円 フィナンシャルサービス事業 100.0 役員の兼任サービスの提供業務の受託
株式会社ラボル 東京都渋谷区 10,000千円 フィナンシャルサービス事業 79.5 債務の保証
株式会社アポロ・キャピタル 東京都渋谷区 30,000千円 フィナンシャルサービス事業 100.0 役員の兼任

持分法適用関連会社

会社名 住所 資本金 事業内容 出資比率 役員兼任等
Apollo Capital1号投資事業有限責任組合 東京都渋谷区 1,084,864千円 フィナンシャルサービス事業 44.9(1.0)
ビットバンク株式会社 東京都品川区 51,000千円 フィナンシャルサービス事業 23.1 役員の兼任

注釈

  • 1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。
  • 2.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。
  • 3.「議決権の所有(又は被所有)割合」欄の[ ]内は、緊密な者等の所有割合で外数であります。
  • 4.「議決権の所有(又は被所有)割合」欄の( )内は、間接所有割合で内数であります。
  • 5.Apollo Capital1号投資事業有限責任組合の「議決権の所有(又は被所有)割合」欄は出資割合であります。
  • 6.2024年3月11日付で東京都渋谷区に移転しております。
  • 7.2024年3月18日付で東京都渋谷区に移転しております。
  • 8.債務超過会社であり、債務超過の額は、2024年12月末時点で以下の通りとなっております。株式会社ディアナ     32,633千円studio15株式会社     63,289千円株式会社サルース     199,257千円
  • 9.株式会社ゆめみについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。主要な損益情報等① 売上高4,865,204千円 ② 経常利益447,748〃 ③ 当期純利益329,014〃 ④ 純資産額1,990,706〃 ⑤ 総資産額2,794,210〃
  • 10.株式会社バッカスについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。主要な損益情報等① 売上高6,273,140千円 ② 経常利益1,005,799〃 ③ 当期純利益657,965〃 ④ 純資産額1,161,525〃 ⑤ 総資産額3,222,783〃