[3929] ソーシャルワイヤー の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、デジタルPR事業とシェアオフィス事業を主たる業務としており、当社及び子会社7社で構成されています。

事業セグメント

  • デジタルPR事業: インフルエンサーPRサービス、リリース配信代行サービス、新聞・雑誌・WEB情報のクリッピングサービスを提供。インフルエンサーPRではInstagramを中心に展開し、リリース配信ではAI技術を活用したプレスリリースの配信を行う。クリッピングサービスでは幅広いメディアから必要な記事を選別し報告する。
  • シェアオフィス事業: 国内外でシェアオフィスを運営。現在はシンガポールに拠点を持ち、安定的な経営を行う。また、クラウド翻訳サービスを提供し、翻訳者の選別や業務進行管理をクラウドで行うことが可能。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • インフルエンサーPRサービスでは約9,800人のインフルエンサーを直接アサイン可能で、総リーチ数は22.9億フォロワー以上。リリース配信代行サービスではAI技術を活用し、プレスリリースのショート動画や自動翻訳を提供。
  • シェアオフィス事業では、シンガポールの主要都市に拠点を持ち、知名度の高いオフィスビルで運営。クラウド翻訳サービスでは4,000名を超えるプロフェッショナル翻訳者をネットワーク化し、優秀な翻訳者を簡単に探すことが可能。

今後の展開・方針

デジタルPR事業では、インフルエンサーマーケティングのオウンドメディアを活用し、クライアントへの提案を強化。シェアオフィス事業では、シンガポール拠点の安定的な経営を継続し、クラウド翻訳サービスの多言語翻訳サービスを拡大。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

企業は2016年から2024年にかけて、主に新規事業のための設備投資を行ってきました。ニュースワイヤー事業、デジタルPR事業、インキュベーション事業、シェアオフィス事業などで、無形固定資産のソフトウエア開発や有形固定資産の内装・什器等への投資を継続的に実施し、各事業のサービス提供能力を強化してきました。特にシェアオフィス事業では、主要設備の新設や拡充が顕著であり、デジタルPR事業では販売管理機能の開発が進められました。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2016-03-31 (36,320千円)
    目的: 新規事業
    詳細: ニュースワイヤー事業におけるサービス提供のための無形固定資産(ソフトウエア開発)
  • 2016-03-31 (173,585千円)
    目的: 新規事業
    詳細: インキュベーション事業におけるサービス提供のための有形固定資産(内装・什器等)
  • 2016-03-31 (6,088千円)
    目的: 新規事業
    詳細: インキュベーション事業におけるその他無形固定資産
  • 2016-03-31 (4,210千円)
    目的: 設備更新
    詳細: 本社増床による有形固定資産
  • 2016-03-31 (970千円)
    目的: 設備更新
    詳細: その他無形固定資産
  • 2017-03-31 (99,023千円)
    目的: 新規事業
    詳細: ニュースワイヤー事業におけるサービス提供のための無形固定資産(ソフトウエア開発)
  • 2017-03-31 (189,892千円)
    目的: 新規事業
    詳細: インキュベーション事業におけるサービス提供のための有形固定資産(内装・什器等)
  • 2017-03-31 (10,906千円)
    目的: 設備更新
    詳細: 本社増床による有形固定資産
  • 2018-03-31 (74,393千円)
    目的: 新規事業
    詳細: ニュースワイヤー事業におけるアットプレス及びアットクリッピングのサービス提供のための無形固定資産(ソフトウエア開発)
  • 2018-03-31 (105,767千円)
    目的: 新規事業
    詳細: インキュベーション事業におけるクロスコープ渋谷等の主要設備新設・拡充のための有形固定資産(内装・什器等)
  • 2018-03-31 (14,634千円)
    目的: 新規事業
    詳細: サービス提供のための無形固定資産(ソフトウエア開発)
  • 2019-03-31 (54,185千円)
    目的: 新規事業
    詳細: ニュースワイヤー事業におけるアットプレス及びアットクリッピングのサービス提供のための無形固定資産(ソフトウエア開発)
  • 2019-03-31 (134,061千円)
    目的: 新規事業
    詳細: インキュベーション事業におけるクロスコープ新宿等の主要設備拡充のための有形固定資産(内装・什器等)
  • 2020-03-31 (42,646千円)
    目的: 新規事業
    詳細: デジタルPR事業におけるアットプレス及びアットクリッピングのサービス提供のための無形固定資産(ソフトウエア開発)
  • 2020-03-31 (738,714千円)
    目的: 新規事業
    詳細: シェアオフィス事業におけるクロスコープ新橋等の主要設備拡充のための有形固定資産(内装・什器等)
  • 2021-03-31 (58,979千円)
    目的: 新規事業
    詳細: デジタルPR事業におけるアットプレス、アットクリッピング及びRISK EYES等のサービス提供のための無形固定資産(ソフトウエア開発)
  • 2021-03-31 (364,234千円)
    目的: 新規事業
    詳細: シェアオフィス事業におけるクロスコープ横浜等の主要設備拡充のための有形固定資産(内装・什器等)
  • 2022-03-31 (55,237千円)
    目的: 新規事業
    詳細: デジタルPR事業におけるアットプレス、インフルエンサーマッチング機能、アットクリッピング及びRISK EYES等のサービス提供のための無形固定資産(ソフトウエア開発)
  • 2022-03-31 (305,363千円)
    目的: 新規事業
    詳細: シェアオフィス事業におけるクロスコープ日本橋等の主要設備拡充のための有形固定資産(内装・什器等)
  • 2023-03-31 (349,898千円)
    目的: 新規事業
    詳細: デジタルPR事業における販売管理機能新規開発・バージョンアップ、シェアオフィス事業におけるシェアオフィス(福岡)新設販売管理システム開発
  • 2024-03-31 (173,337千円)
    目的: 新規事業
    詳細: デジタルPR事業における販売管理機能新規開発・バージョンアップ、シェアオフィス事業におけるシェアオフィス電気設備工事、シェアオフィスネットワーク工事

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ

関連会社情報

以下は関連会社の情報です。

連結子会社

会社名 住所 資本金 事業内容 出資比率 役員兼任等
CROSSCOOP SINGAPORE PTE.LTD. シンガポール 100,000(SGD) シェアオフィス事業 100.0 役員の兼任あり
CROSSCOOP PHILIPPINES INC. フィリピンマカティ市 19,000,000(PHP) シェアオフィス事業 100.0 役員の兼任あり
Crosscoop Vietnam Consulting Company Limited ベトナムホーチミン市 815,000(USD) シェアオフィス事業 84.9 役員の兼任あり
Crosscoop (Thailand) Co., Ltd. タイバンコク都 5,000,000(THB) シェアオフィス事業 49.0 役員の兼任あり
トランスマート株式会社 東京都港区 10,000千円 シェアオフィス事業 86.4 役員の兼任あり
YUYU BEAUTY Company Limited ミャンマーヤンゴン市 200,000(USD) デジタルPR事業 100.0 役員の兼任あり
MK1 TECHNOLOGY VIETNAM COMPANY LIMITED ベトナムハノイ市 89,864(USD) デジタルPR事業 100.0 役員の兼任なし

持分法適用関連会社

持分法適用関連会社の情報がありません。

注釈

  • 1.「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。
  • 2.特定子会社に該当しております。
  • 3.CROSSCOOP PHILIPPINES INC.は、2021年3月の取締役会において任意清算手続開始の申立てを行うことを決議しております。フィリピンにて定められた財務再生及び倒産に関する法律(Financial Rehabilitation and Insolvency Act.)に従って任意清算手続中であり、完了次第、清算結了となります。
  • 4.持分は100分の50以下ですが、実質的に支配しているため子会社としたものであります。
  • 5.MK1 TECHNOLOGY VIETNAM COMPANY LIMITEDは、2023年12月の株式取得により連結の範囲に含めております。
  • 6.CROSSCOOP INDIA PRIVATE LIMITEDは、2024年3月の清算に伴い、当社の子会社に該当しなくなったため除外しております。