[4092] 日本化学工業 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、化学品及び機能品の製造、仕入、販売を主な内容とし、その他に不動産賃貸等の事業を行っています。

事業セグメント

  • 化学品事業: 当社が製造し、当社、子会社JCI USA INC.、捷希艾(上海)貿易有限公司、JCI(THAILAND)CO.,LTD.が販売。子会社東邦顔料工業㈱、関連会社京葉ケミカル㈱、エヌシー・テック㈱、CT GLASS CO., LTD.が製造販売し、一部を当社で仕入れて販売。原材料の一部は子会社や関連会社から仕入れ。
  • 機能品事業: 当社が製造し、当社、子会社JCI USA INC.、捷希艾(上海)貿易有限公司、JCI(THAILAND)CO.,LTD.、関連会社シンライ化成㈱が販売。原材料の一部は子会社や関連会社から仕入れ。
  • 賃貸事業: 当社が不動産を賃貸し、子会社㈱ニッカシステムが不動産管理及びコンサルティングを行う。
  • その他: 子会社㈱ニッカシステムが書籍等の販売、子会社㈱日本化学環境センターが環境測定、電子材料の原材料、製品等の分析業務を行う。

事業の特徴・強み

  • 多様な事業分野における製造、販売、管理の一貫した体制。

今後の展開・方針

東邦顔料工業㈱の解散及び清算を決議。必要な手続きが完了次第、清算結了予定。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、化学品事業と機能品事業を中心に設備投資を継続的に行っており、特に生産能力の増強を目的とした投資が多く見られます。賃貸事業や空調関連事業にも一定の投資を行い、事業の多角化を図っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (9億7千8百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化学品事業で5億4千4百万円、機能品事業で3億3千3百万円の設備投資
  • 2016-03-31 (35億2千2百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化学品事業で6億3千9百万円、機能品事業で8億1千6百万円、賃貸事業で20億4百万円の設備投資
  • 2017-03-31 (23億9千7百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化学品事業で6億8千4百万円、機能品事業で11億9千8百万円、賃貸事業で4億1千8百万円の設備投資
  • 2018-03-31 (27億4千3百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化学品事業で7億3千5百万円、機能品事業で15億6千3百万円、賃貸事業で2億8千9百万円、空調関連事業で6千4百万円の設備投資
  • 2019-03-31 (4,873百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化学品事業で705百万円、機能品事業で3,834百万円、賃貸事業で87百万円、空調関連事業で142百万円の設備投資
  • 2020-03-31 (5,361百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化学品事業で1,660百万円、機能品事業で2,958百万円、賃貸事業で619百万円、空調関連事業で69百万円の設備投資
  • 2021-03-31 (4,443百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化学品事業で733百万円、機能品事業で3,634百万円、空調関連事業で13百万円の設備投資
  • 2022-03-31 (4,407百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化学品事業で1,158百万円、機能品事業で3,182百万円、賃貸事業で34百万円、空調関連事業で20百万円の設備投資
  • 2023-03-31 (4,288百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化学品事業で1,345百万円、機能品事業で2,870百万円、賃貸事業で8百万円の設備投資
  • 2024-03-31 (4,115百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化学品事業で1,399百万円、機能品事業で2,388百万円、賃貸事業で177百万円の設備投資

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ

関連会社情報

以下は関連会社の情報です。

連結子会社

会社名 住所 資本金 事業内容 出資比率 役員兼任等
東邦顔料工業㈱ 東京都板橋区 96百万円 化学品 100% なし
㈱日本化学環境センター 福島県郡山市 10百万円 その他 100% なし
㈱ニッカシステム 東京都江東区 10百万円 賃貸その他 100% なし
JCI USA Inc. 米国ニューヨーク州 21百万円 機能品 100% あり

持分法適用関連会社

会社名 住所 資本金 事業内容 出資比率 役員兼任等
京葉ケミカル㈱ 千葉県船橋市 200百万円 化学品 50% あり
エヌシー・テック㈱ 新潟県北蒲原郡聖籠町 100百万円 化学品 50% なし

注釈

  • 特定子会社に該当する会社はありません。
  • 有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。
  • 「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。
  • 東邦顔料工業㈱は清算手続中の会社であり、2024年5月20日開催の当社の取締役会で解散決議をしております。