[4107] 伊勢化学工業 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、親会社であるAGC㈱と連結子会社のウッドワード・アイオダイン・コーポレーションで構成され、ヨウ素及び天然ガスの販売並びに原料の仕入を行っています。主要株主の三菱商事㈱とも取引関係があります。

事業セグメント

  • ヨウ素及び天然ガス事業: ヨウ素は地下かん水を主原料とし、ブローイングアウト法で生産。日本国内並びに北米、欧州及びアジアに販売。天然ガスは地下かん水から採取し、地域性の強い販路で販売。
  • 金属化合物事業: 当社においてのみ製造販売を行い、主に塩化ニッケル等の化合物を生産。抽出剤を使用して不純物を除去し、高品位の金属化合物を生産。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • ヨウ素の主要産出国である日本、チリ、米国において、地下資源としてのヨウ素を生産し、世界的に偏在するヨウ素原料を供給。
  • 金属化合物の製造において、抽出剤を使用して高品位の製品を生産する技術的特徴。

今後の展開・方針

今後もヨウ素及び天然ガスの販売を強化し、地域性の強い販路を活用しつつ、世界的なエネルギー価格の変動に対応していく。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、ヨウ素及び天然ガス事業を中心に生産能力の増強を目的とした設備投資を継続的に行っており、特に千葉地区や米国での設備投資を通じて安定した供給力の確保を図っています。また、合理化や更新を通じて効率化も進めています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2014-12-31 (22億3千万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大洋鉱山の坑井設備およびヨウ素及び天然ガス事業の設備更新
  • 2015-12-31 (17億7千4百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大洋鉱山の坑井設備および一宮工場のヨウ素製造設備
  • 2016-12-31 (12億6千7百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 白里工場の坑井設備
  • 2017-12-31 (10億2千8百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 千葉地区の送水・送ガス配管
  • 2018-12-31 (19億9千1百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 一宮工場の金属化合物製造設備
  • 2019-12-31 (2,066百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 米国での坑井設備および宮崎地区の集水・集ガス配管、千葉地区の送水配管
  • 2020-12-31 (2,528百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 米国での坑井設備および千葉地区の送水・排水配管
  • 2021-12-31 (3,230百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 米国での坑井設備および千葉地区の集水・集ガス配管・坑井設備
  • 2022-12-31 (2,048百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 千葉地区の生産設備・坑井設備
  • 2023-12-31 (2,031百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 千葉地区の坑井設備・生産設備
  • 2024-12-31 (2,855百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 千葉地区の坑井設備・生産設備

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ

関連会社情報

以下は関連会社の情報です。

連結子会社

会社名 住所 資本金 事業内容 出資比率 役員兼任等
ウッドワード・アイオダイン・コーポレーション 米国オクラホマ州 2,680万米ドル ヨウ素及び天然ガスの製造、販売 100.0 役員の兼任があります

持分法適用関連会社

持分法適用関連会社の情報がありません。

注釈

  • AGC㈱は、有価証券報告書を提出している会社であります。
  • ウッドワード・アイオダイン・コーポレーションは、有価証券届出書又は有価証券報告書を提出しておりません。
  • 資本金は、資本金及び資本準備金の合計を記載しております。