[4124] 大阪油化工業 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、大阪油化工業株式会社及び連結子会社2社で構成され、化学物質の蒸発温度の差を利用して混合物から目的の物質を分離・精製する精密蒸留を主な事業としています。

事業セグメント

  • 受託蒸留事業: 創業以来培ってきた技術と経験を基に、原料を当社の蒸留装置で精製し、安定した製品を提供。原料の選定、最適な蒸留方法、データ活用方法等の総合的な提案を行う。
  • プラント事業: 蒸留装置とろ過装置を取り扱い、独自の技術と経験を活かし、試験データに基づき設計・販売。運転時の技術支援、生産体制の最適条件についての総合的な提案を行う。

事業の特徴・強み

  • 精密蒸留技術は、医薬・農薬・電子材料等の分野や航空・宇宙産業における材料の精製に活用され、顧客の最終製品や研究開発分野で使用される。
  • 素材加工の一環として行われていた蒸留を専業で請け負い、機能性化学品等の製造過程で材料の不純物を取り除き純度を高めることで、顧客の最終製品の価値向上に貢献。

今後の展開・方針

基礎研究段階から製造規模まで、受託蒸留事業から顧客の自社蒸留支援サービスであるプラント事業まで包括的なサービスを提供し、最適なソリューションを提案できる体制を自負。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、当社は生産設備の増強と研究開発機能の充実・強化を目的に、継続的に設備投資を実施してきました。主に受託蒸留事業に関連する設備への投資が中心であり、特に工場用土地の取得や設備の更新、新設が行われました。重要な設備の除却も一部実施されています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2020-09-30 (132,771千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 受託蒸留事業における工場用土地74,182千円、蒸留設備更新44,028千円
  • 2021-09-30 (258,980千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 受託蒸留事業における分析機器導入51,000千円、分析室新設23,750千円
  • 2022-09-30 (89,443千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 受託蒸留事業に係る設備を中心に実施
  • 2023-09-30 (130,627千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 受託蒸留事業に係る設備を中心に実施。枚方工場の連続式蒸留装置の撤去65,568千円
  • 2024-09-30 (48,337千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 受託蒸留事業に係る設備を中心に実施

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ

関連会社情報

以下は関連会社の情報です。

連結子会社

会社名 住所 資本金 事業内容 出資比率 役員兼任等
ユカエンジニアリング株式会社 大阪府枚方市 10,000千円 プラント事業 100.0% 役員の兼任
株式会社カイコー 埼玉県さいたま市南区 5,000千円 プラント事業 100.0% 役員の兼任

持分法適用関連会社

持分法適用関連会社の情報がありません。

注釈

  • 「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。
  • 有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。