[4202] ダイセルの財務・株価分析レポート

過去の業績推移は？

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

株価はどうなっている？

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

事業内容は？

当社グループは、株式会社ダイセルおよび子会社62社、関連会社12社から構成され、メディカル・ヘルスケア、スマート、セイフティ、マテリアル、エンジニアリングプラスチックの各領域で製品の製造・販売を行っています。

事業セグメント

メディカル・ヘルスケア事業: 健康食品、光学異性体分離カラムなどを製造・販売し、関連会社が技術サービスを提供しています。
スマート事業: 液晶保護フィルム用酢酸セルロース、電子材料向け機能品、高機能フィルムなどを製造・販売し、関連会社が光学製品や有機半導体デバイスを開発・販売しています。
セイフティ事業: 自動車エアバッグ用インフレータを製造・販売し、関連会社がインフレータ用イニシエータも手掛けています。
マテリアル事業: アセテート・トウ、酢酸誘導体、カプロラクトン誘導体、エポキシ化合物、化粧品原料などを製造・販売し、関連会社が化学薬品を製造・販売しています。
エンジニアリングプラスチック事業: ポリアセタール樹脂、PBT樹脂、液晶ポリマーなどのエンジニアリングプラスチックを製造・販売し、関連会社が各種合成樹脂製品を手掛けています。
その他: 水処理用分離膜モジュールの製造・販売や、グループ各社の製品、原材料の保管・運送を行っています。

セグメント別の業績は？

事業の特徴・強み

多様な事業領域における製品の製造・販売を通じて、幅広い市場ニーズに対応しています。

今後の展開・方針

特に記載はありませんが、各事業部門での製品開発と販売を通じて市場拡大を図ることが予想されます。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

どんなことに設備投資している？

過去から現在に至るまで、当社グループは製造設備の増強および更新を中心に、各事業における生産能力の向上を目的とした設備投資を継続的に実施してきました。特にセルロース事業、有機合成事業、合成樹脂事業、火工品事業、メディカル・ヘルスケア事業、スマート事業、セイフティ事業、マテリアル事業における設備の増強・更新が行われ、合理化・省力化、安全向上対策を含む幅広い分野での投資が進められました。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

2015-03-31 (30,053百万円)
目的: 生産能力増強
詳細: セルロース事業における酢酸セルロース製造設備増強、有機合成事業での能力増強、合成樹脂事業の液晶ポリマー重合設備の増強、火工品事業の自動車エアバッグ用インフレータ製造設備の能力増強
2016-03-31 (39,100百万円)
目的: 生産能力増強
詳細: セルロース事業における酢酸セルロース製造設備増強、有機合成事業での能力増強、合成樹脂事業の液晶ポリマー重合設備の増強、火工品事業の自動車エアバッグ用インフレータ製造設備の能力増強
2017-03-31 (38,648百万円)
目的: 生産能力増強
詳細: セルロース事業のたばこフィルター用トウ製造設備増強、有機合成事業の有機機能製品製造設備の増強、合成樹脂事業のエンジニアリングプラスチックコンパウンド製造設備増強、火工品事業の自動車エアバッグ用インフレータ製造設備の能力増強
2018-03-31 (29,327百万円)
目的: 生産能力増強
詳細: セルロース事業の酢酸セルロース製造設備増強、有機合成事業の試験研究設備の設置、合成樹脂事業のボイラー更新、火工品事業の自動車エアバッグ用インフレータ製造設備の能力増強
2019-03-31 (42,590百万円)
目的: 生産能力増強
詳細: セルロース事業のフィルタートウ製造設備増強、有機合成事業の酢酸の原料製造設備の更新、合成樹脂事業のエンジニアリングプラスチックコンパウンド製造設備増強、火工品事業の自動車エアバッグ用インフレータ製造設備増強
2020-03-31 (45,458百万円)
目的: 生産能力増強
詳細: セルロース事業のフィルタートウ製造設備増強、有機合成事業の酢酸の原料製造設備の更新、合成樹脂事業のエンジニアリングプラスチックコンパウンド製造設備増強、火工品事業の自動車エアバッグ用インフレータ製造設備増強
2021-03-31 (39,555百万円)
目的: 生産能力増強
詳細: メディカル・ヘルスケア事業の化粧品原料製造設備増強、スマート事業の電子材料向け溶剤製造設備増強、セイフティ事業の自動車エアバッグ用インフレータ製造設備増強、マテリアル事業の酢酸の原料製造設備の更新
2022-03-31 (40,840百万円)
目的: 生産能力増強
詳細: メディカル・ヘルスケア事業の化粧品原料製造設備増強、スマート事業の電子材料向け溶剤製造設備増強、セイフティ事業の自動車エアバッグ用インフレータ製造設備増強、マテリアル事業の酢酸の原料製造設備の更新
2023-03-31 (56,308百万円)
目的: 生産能力増強
詳細: メディカル・ヘルスケア事業の化粧品原料製造設備増強、スマート事業の電子材料向け溶剤製造設備増強、セイフティ事業の自動車エアバッグ用インフレータ製造設備増強、マテリアル事業の酢酸の原料製造設備の更新
2024-03-31 (77,458百万円)
目的: 生産能力増強
詳細: メディカル・ヘルスケア事業の健康食品原料製造設備増強、スマート事業の電子材料向け溶剤製造設備増強、セイフティ事業の自動車エアバッグ用インフレータ製造設備増強、マテリアル事業の酢酸の原料製造設備の更新

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力（安全性）が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力（純利益）と、その利益をどの程度株主に還元しているか（配当性向）の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

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