[4319] TAC の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、資格教育、実務教育を核とした人材育成事業を展開しており、個人教育事業、法人研修事業、出版事業及び人材事業を主な事業内容としています。

事業セグメント

  • 個人教育事業: 公認会計士、税理士、不動産鑑定士、社会保険労務士、証券アナリスト、情報処理技術者、米国公認会計士等の資格試験に対する受験指導を行い、資格の学校TACとして個人教育事業を展開。教室・ビデオブース講座、Web通信講座、オンラインライブ通信講座、DVD通信講座及び資料通信講座を提供。
  • 法人研修事業: 企業、大学、専門学校、会計事務所等に対して資格取得研修や実務研修等の社員研修の実施、自己啓発講座の提供、専門学校等への教材提供とコンサルティングを行う。情報処理・IT関連の資格試験の取得指導及びIT関連の国際資格の導入と普及に努める。
  • 出版事業: 個人教育事業及び法人研修事業で展開している資格講座・実務研修の教育コンテンツを活かし、啓蒙書、入門書、受験用書籍、実務書等を出版。合格の秘訣シリーズ、過去試験問題シリーズ等のシリーズ物を通して指導ノウハウを広く普及。
  • 人材事業: ㈱TACプロフェッションバンクにおいて、人材紹介・派遣事業及びインターネットによる求職・求人Webサイトの運営を展開。医療系人材の人材紹介・人材派遣事業等も行う。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 資格取得を目指す約20万人の受講者が存在し、長年の受験指導により蓄積された社会科学の分野を網羅する教育コンテンツが貴重な財産となっている。
  • 全国の大学・書店と販売提携をしており、広範な販売ネットワークを構築している。

今後の展開・方針

日米の情報技術格差の溝を埋める役割を果たし、IT関連の国際資格の導入と普及に努める。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまでの設備投資戦略は、効率化と設備更新を中心に進められ、校舎の移転や減床に伴う設備の設置・改修、システムのリニューアルや新規開発を通じて、長期的な賃借料削減や運営効率の向上を図っている。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (35億8千万円)
    目的: 効率化
    詳細: 札幌校、仙台校、八重洲校、神戸校、広島校での減床、本社ビルの土地及び建物取得、法人研修用Web申込みシステム、ホームページリニューアル、各種講座のデータリサーチシステムの更新
  • 2016-03-31 (2億2千6百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 立川校移転に伴う間仕切り工事、梅田校のレイアウト変更工事、法人研修用WEB申し込みシステム改修、サイバーブックストアリニューアル
  • 2017-03-31 (2億5千8百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 本社ビルの冷暖房設備・全熱交換器の更新、仮想化サーバのリプレース、e受付システムのリニューアル
  • 2018-03-31 (3億9千万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 渋谷校・水道橋校の収録・映像設備改修、本社ビルの電話回線交換機入替、e受付システムの機能追加、法人Web申込システムのリニューアル、TACキャリアナビの改修
  • 2019-03-31 (1億9千6百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 横浜校・池袋校・早稲田・神戸校等の教室設備や受付設備の改修、収録用設備の入れ替え、学籍管理システムの大幅リニューアル、オンスク.JPのプラットフォーム開発
  • 2020-03-31 (3億6千4百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 町田校の移転に伴う教室設備や受付設備の設置、水道橋校・八重洲校・横浜校・梅田校・神戸校等の減床に伴う設備改修、出席管理システム開発、個別ビデオルーム予約システムのリニューアル、税務・会計システムの更新
  • 2021-03-31 (2億5千3百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 校舎の移転に伴う教室設備や受付設備の設置、校舎の減床に伴う設備改修、法人管理システムの機能追加、オンライン受講システム(WEB SCHOOL)の改修
  • 2022-03-31 (7億9千5百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 校舎の移転・減床に伴う収録機器等の教室設備や受付設備の設置・改修、デジタル教材アプリの機能追加
  • 2023-03-31 (3億1千9百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 校舎の移転・減床に伴う教室設備や受付設備の設置・改修、出版事業部門の受発注システムの改修
  • 2024-03-31 (4億2千3百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 校舎の移転・減床に伴う教室設備や受付設備の設置・改修、WEB通信講座配信システムの改修、法人研修事業の管理システムの追加開発
  • 2025-03-31 (2億4千9百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: オンラインライブ通信講座用の配信及び収録用ブースの設置、校舎の移転・減床に伴う教室設備や受付設備の設置・改修、WEB通信講座配信システムの改修、法人研修事業の販売サイトシステムの開発

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ