[4385] メルカリ の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社は、インターネットを活用して個人と個人をつなぎ、限りある資源を大切にすることで、世界中の人々が豊かに暮らせる社会を目指しています。テクノロジーを活用したプロダクト開発や投資を通じて成長を続けています。

事業セグメント

  • Marketplace: 個人間取引(CtoC)のためのマーケットプレイス『メルカリ』を運営。誰でも簡単に不要品を売買できるユニークなユーザ体験を提供。2019年に越境取引を開始し、2021年にはBtoCマーケットプレイス『メルカリShops』を開始。2024年6月期のGMVは1兆727億円、MAUは2,200万人を超える。
  • Fintech: スマホ決済サービス『メルペイ』を運営。『メルカリ』の顧客・情報基盤を活用し、Creditサービスを中心に事業を拡大。2022年にAI与信を活用したクレジットカード『メルカード』を開始し、340万枚を突破。2023年にはビットコイン取引サービスを開始し、業界No.1の暗号資産口座開設数を達成。
  • メルカリUS: 米国で『the easiest and safest selling app』としてマーケットプレイス『Mercari』を運営。出品手数料を無料化し、購入者が手数料を負担するモデルに変更。インフレの影響で成長率は鈍化したが、マーケティング費用の見直しと組織再編でセグメント損失を改善。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • AI / LLMやブロックチェーンを含む先進技術を活用し、モノの取引だけでなくスキルやデジタルアセットの取引など新たなユーザ体験を提供。
  • スマートフォンやWebから簡単に商品を出品・購入でき、配送業者やコンビニエンスストアとの提携により簡便な配送オプションを提供。
  • 出品者・購入者ともに個人が中心で、誰でも手軽に不要品を販売し、ユニークな商品を探す楽しみを提供。

今後の展開・方針

あらゆる価値が循環するエコシステムを創り、人の可能性を広げることを目指す。マーケティング費用の見直しと組織再編を通じて、米国市場での成長を図る。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、当社は主にオフィスの移転・拡張、OA機器の更新、及び新規施設の建設に投資を行ってきました。特に、福岡オフィスや本社の増床、鹿島アントラーズ関連施設の建設などが挙げられます。また、近年では発送サービスのためのリース資産取得にも注力しています。これらの投資は、効率化と新規事業の推進を目的としています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2018-06-30 (877百万円)
    目的: オフィス移転及び拡張
    詳細: Mercari,Inc.のオフィスの移転及び本社事務所拡張
  • 2019-06-30 (1,565百万円)
    目的: オフィス移転及び拡張
    詳細: 福岡オフィスの移転及び本社オフィスの増床
  • 2020-06-30 (986百万円)
    目的: 設備更新及び新規施設建設
    詳細: 本社OA機器の購入及び鹿島アントラーズのアカデミーハウス建設
  • 2021-06-30 (380百万円)
    目的: 設備更新及びオフィス拡張
    詳細: 本社OA機器の購入及び本社オフィスの増床
  • 2022-06-30 (1,585百万円)
    目的: 設備更新及びリース資産取得
    詳細: 本社OA機器の購入及び発送サービスのためのリース資産の取得
  • 2023-06-30 (531百万円)
    目的: 設備更新及びリース資産取得
    詳細: Japan Regionセグメントにおける本社OA機器の購入及び発送サービスのためのリース資産の取得
  • 2024-06-30 (153百万円)
    目的: 設備更新及び施設工事
    詳細: Japan Regionセグメントにおける本社OA機器の購入及び㈱鹿島アントラーズ・エフ・シーにおける施設工事

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ