[4392] FIG の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社は、2018年にモバイルクリエイト株式会社及び株式会社石井工作研究所の完全親会社として設立され、当社グループは14社の子会社で構成されています。主な事業内容は「IoT」と「マシーン」の2つの区分で管理されています。

事業セグメント

  • IoT: モバイルクリエイト株式会社を中心に、携帯通信のインフラを活用した移動体通信網及びGPSを活用した移動体管理システムを提供するMVNO事業を展開。トラック運送事業者やタクシー事業者等に対して、音声通話システムや動態・運行管理システム、タクシー配車システム等を提供し、フロービジネスとストックビジネスを展開。
  • マシーン: REALIZE株式会社が中心となり、半導体・自動車搭載品関連製造装置及び金型、搬送ロボットの製造販売を主事業とし、半導体製造後工程における装置及び金型、自動車搭載品関連製造装置や医療関連装置の製造も行う。

事業の特徴・強み

  • IoT事業では、移動体管理システムの開発・販売・レンタル・リース及び通信・アプリケーションのサービスと保守をワンストップで提供し、フロービジネスとストックビジネスを両立。
  • マシーン事業では、半導体製造後工程における装置及び金型の製造に強みを持ち、自動車搭載品関連製造装置や医療関連装置の製造も行う。

今後の展開・方針

スマートシティ事業の主要資産を株式会社MIRAIに譲渡し、事業の再編を進めている。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、情報通信事業や装置等関連事業を中心にソフトウエア開発や生産設備の増設を行い、新規事業として賃貸マンションの建設や土地取得にも注力してきた。2023年には東京オフィスの集約を通じた経営効率化も進め、2024年にはスマートシティ事業の主要資産を売却するなど、事業の合理化と効率化を図っている。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2018-12-31 (368,698千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 情報通信事業におけるソフトウエア商品の開発投資等、装置等関連事業における生産拠点の増設及び工作機械の取得等
  • 2019-12-31 (377,883千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 情報通信事業におけるソフトウエア商品の開発投資等、装置等関連事業における工作機械の取得等
  • 2020-12-31 (1,522百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 情報通信事業におけるソフトウエア商品の開発投資等、装置等関連事業における工場電気設備の増設等、新規事業における賃貸マンションの土地取得及び建設
  • 2021-12-31 (2,419百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 情報通信事業におけるソフトウエア商品の開発投資等、装置等関連事業における工場生産設備の増設及びソフトウェアの取得等、新規事業における賃貸マンションの建設
  • 2022-12-31 (1,355百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: IoTにおけるソフトウエア商品の開発投資等、マシーンにおける工場生産設備の増設及びソフトウェアの取得等、スマートシティにおける賃貸マンションの建設
  • 2023-12-31 (692百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: IoTにおけるソフトウエア商品の開発投資、福利厚生施設として保養所の取得、グループ会社間の連携強化及び経営効率化を目的とした東京オフィス集約に伴う工事、マシーンにおける工場生産設備の増設及びソフトウエアの取得等、スマートシティにおける賃貸マンションの取得に係る付随費用
  • 2024-12-31 (520百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: IoTにおけるソフトウエア商品の開発投資、SMT製造装置、マシーンにおける工場生産設備の増設及びソフトウエアの取得等、全社(共通)における保養所の改修

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ