[4406] 新日本理化 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、天然油脂および石油化学製品を主原料とする製品の製造と販売を行っています。

事業セグメント

  • 天然油脂製品: 脂肪酸、高級アルコール、不飽和アルコール、界面活性剤などを製造し、当社および子会社である日新理化㈱、日東化成工業㈱で製造し、販売しています。また、関連会社であるEdenor Oleochemicals Rika (M) Sdn.Bhd.等で製造し、その一部を当社が仕入れて販売しています。
  • 石油化学製品: 可塑剤、機能製品、樹脂添加剤などを製造し、当社および子会社である日新理化㈱で製造し、販売しています。また、一部は市場より仕入れて販売しています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 当社は天然油脂および石油化学製品を主原料とする多様な製品を製造・販売しており、国内外の関連会社との連携により、安定した供給体制を構築しています。

今後の展開・方針

事業の系統図に基づき、製造から販売までの一貫した体制を強化し、さらなる市場拡大を図ります。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、当社は設備更新と新規事業のための投資を行ってきました。初期の投資は主に設備更新に集中していましたが、2019年以降は新研究所の建設を通じた新規事業への投資が目立ちます。最近では再び設備更新に焦点を移し、効率的な運営を目指しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (7億2千2百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: ボイラー設備の新設および事務機器の更新
  • 2016-03-31 (3億2千3百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 石化設備コンピュータ制御システムの更新および事務機器の更新
  • 2017-03-31 (4億8千3百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 変電設備の更新および事務機器の更新
  • 2018-03-31 (7億2千4百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 製造設備の増設
  • 2019-03-31 (1,669百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 新研究所建設用地の取得
  • 2020-03-31 (1,120百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 新研究所(京都R&Dセンター)の建設
  • 2021-03-31 (1,931百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 新研究所(京都R&Dセンター)の建設
  • 2022-03-31 (1,141百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 新研究所(京都R&Dセンター)の建設
  • 2023-03-31 (915百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 製造設備の更新
  • 2024-03-31 (658百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 子会社における構築物の改修
  • 2025-03-31 (640百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 大阪本社のリース資産の更新

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ