[4409] 東邦化学工業 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

東邦化学工業株式会社とその子会社7社からなる当社グループは、化学工業製品事業として界面活性剤、樹脂、化成品、スペシャリティーケミカルの製造販売を主たる業務とし、環境調査測定・分析業務や市場調査等のその他の事業も展開しています。

事業セグメント

  • 界面活性剤: 当社が製造販売し、連結子会社近代化学工業㈱や東邦化学(上海)有限公司で製造、東邦化貿易(上海)有限公司に販売しています。
  • 化成品: 当社が製造販売し、連結子会社懐集東邦化学有限公司で製造販売、TOHO CHEMICAL (THAILAND) CO.,LTD.や恵州市東邦化学有限公司が購入しています。
  • 樹脂・スペシャリティーケミカル: 当社が製造販売し、連結子会社東邦化学(上海)有限公司で製造、東邦化貿易(上海)有限公司に販売しています。
  • その他: 環境調査測定・分析業務を㈱横須賀環境技術センターが行い、市場調査等の業務を東邦化貿易(上海)有限公司が行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様な化学工業製品の製造販売に加え、環境調査や市場調査といった幅広い業務展開を行っていること。

今後の展開・方針

今後の展開・戦略についての具体的な記載はありません。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、成長分野の設備増強、生産性改善、最適生産体制構築を目的に、継続的な設備投資を行ってきました。各年度において、主要な工場の設備更新や新設を実施し、特に千葉工場や追浜工場、鹿島工場での設備強化が目立ちます。設備投資総額は年度ごとに変動していますが、全体としては生産能力の増強を中心に進めてきました。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (12億61百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 四日市工場の排水処理設備の新設、千葉工場の排水処理設備の増設
  • 2016-03-31 (12億95百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 追浜工場の蒸留塔設備の更新、東邦化学(上海)有限公司の排水処理設備の増設
  • 2017-03-31 (12億13百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 千葉工場の電材用精製設備の増設
  • 2018-03-31 (14億65百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 主要な設備の完成なし
  • 2019-03-31 (3,783百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 千葉工場の危険物立体自動倉庫の新設、追浜工場の溶剤設備改造工事
  • 2020-03-31 (4,429百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 千葉工場の電子材料精製設備増設、追浜工場のコージェネレーションシステム(ガスタービン)更新工事、鹿島工場の製品貯槽増設工事
  • 2021-03-31 (5,140百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 追浜工場の香粧原料用ポリマー増産対応工事、本社の基幹システム(ERP)更新、東邦化学(上海)有限公司の第2期生産設備増設工事
  • 2022-03-31 (5,369百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 千葉工場の電子情報材料用樹脂製造所
  • 2023-03-31 (2,119百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 追浜工場の危険物高圧ガス対応主要反応装置更新
  • 2024-03-31 (2,780百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 鹿島工場の屋外貯槽増設工事
  • 2025-03-31 (2,394百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 千葉工場の危険物冷蔵倉庫建設工事及び電子材料用先端樹脂製造設備導入

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ