[4420] イーソル の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、イーソル株式会社とその連結子会社で構成され、組込みソフトウェア事業とセンシングソリューション事業の2つの事業セグメントを展開しています。

事業セグメント

  • 組込みソフトウェア事業: 組込みソフトウェア事業は、OSからミドルウェア、プラットフォーム、アプリケーション、ツールまでの全階層を統合するフルスタックエンジニアリングを提供し、リアルタイムOSの開発・販売、組込みソフトウェアエンジニアリングサービス、開発支援ツールの販売、コンサルティング、エンジニア教育を行っています。
  • センシングソリューション事業: センシングソリューション事業は、組込み技術の応用製品を開発・販売する物流関連ビジネスと、センサネットワーク関連ビジネスから構成され、車載プリンタやハンディターミナルの開発・販売を行い、センサデータを活用したIoTクラウドシステムを提供しています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 当社グループは、リアルタイムOSやツール等の自社製ソフトウェアとその開発力を持ち、エンジニアリングサービスも提供できるユニークな企業グループであり、メーカーとの直接取引が多く、長期間継続して取引している企業を多く抱えています。

今後の展開・方針

今後、製品開発で培ったIP資産を活用し、より付加価値の高いエンジニアリングサービスの提供を推進し、センサネットワークシステムの構築により効率化、省力化を実現し、組込みソフトウェア事業とのシナジーを発揮することを目指します。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、設備投資は主に効率化を目的として実施されてきました。特に、社内のITインフラや開発環境の整備、オフィスのレイアウト変更などが行われており、近年では新たな拠点の設置やオフィスの移転も含まれています。これにより、業務効率の向上と生産能力の増強が図られています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2018-12-31 (70,459千円)
    目的: 効率化
    詳細: 社内サーバ仮想化システム導入、新大阪分室の設置に伴う内装・設備工事及び設備・備品購入、Viewerクラウドアプリ、開発業務効率化のための開発支援ツール
  • 2019-12-31 (94,813千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 通信設備工事、新たな拠点の設置に伴う内装・設備工事及び備品購入、製品製造に係る金型、本社レイアウト工事
  • 2020-12-31 (87,037千円)
    目的: 効率化
    詳細: 従業員増加のための本社事務所のレイアウト変更に伴う内装工事、製品製造に係る金型
  • 2021-12-31 (88,741千円)
    目的: 効率化
    詳細: 事務所のレイアウト変更に伴う内装工事、開発用評価環境一式、評価用ボード
  • 2022-12-31 (84,930千円)
    目的: 効率化
    詳細: 開発用ソフトウェア、開発用評価環境一式、評価用ボード
  • 2023-12-31 (22,801千円)
    目的: 効率化
    詳細: 開発用機材
  • 2024-12-31 (58,614千円)
    目的: 効率化
    詳細: 開発用機材、中部オフィスの移転開設

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ