[4462] 石原ケミカル の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、電子関連分野、自動車用品分野、工業薬品分野の3つの分野で事業を展開しており、金属表面処理剤及び機器、電子材料、自動車用化学製品、工業薬品の4つの事業を行っています。

事業セグメント

  • 電子関連分野: 金属表面処理剤及び機器等の開発、製造、販売、アフターサービスを行い、電子部品やプリント配線板へのめっき条件の設定や技術的支援も提供しています。また、化成処理液自動管理装置等の開発、製造、販売も行っています。
  • 電子材料: 耐熱性、電気絶縁性の高いマシナブルセラミックス及びエンジニアリングプラスチックを材料として調達し、ユーザーの仕様に合わせて機械加工し販売しています。また、CFRPをウェハーや液晶パネルの搬送装置の部品として販売しています。
  • 自動車用品分野: 自動車用化学製品の開発、製造、販売を行い、エアコン洗浄剤、ブレーキパーツクリーナー、潤滑剤等の整備ケミカルや塗装補修用コンパウンド、艶出し剤、コーティング剤等を提供しています。また、溶接用スパッター付着防止剤の開発、製造、販売も行っています。
  • 工業薬品分野: 鉄鋼、化学関連の大手ユーザーの生産工程で使用される特殊性の高い商品や官公庁向け薬剤の仕入販売を行っています。主な商品は自動車用鋼板等の表面処理剤、触媒、活性炭、水処理剤等です。

事業の特徴・強み

  • 多種多様な材質や形状を有する電子部品やプリント配線板へのめっき条件の設定や、めっき皮膜の評価や改善などの技術的支援を提供し、ユーザーと深くかかわって開発・改良を進めている点。
  • 化成処理液自動管理装置等の開発、製造、販売を通じて、プリント基板加工時の無電解めっき液やフラットパネル製造時の現像液の自動分析と補給管理を行う点。
  • 自動車アフターマーケット向け業務用ケミカル製品の開発、製造、販売において、広範な製品ラインナップを提供し、カーディーラーや自動車整備工場など多様な顧客ニーズに応えている点。

今後の展開・方針

テキストには具体的な今後の展開・戦略の説明が含まれていません。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、当社は主に生産設備の維持更新と研究開発用機器の増強に投資を行ってきました。特に滋賀工場と神戸工場における設備の更新や新設が目立ち、2025年にはERPシステムの導入や台湾支店の生産設備新設など、新規事業への投資も行われています。これにより、当社は生産能力の向上と効率化を図り、競争力の強化を目指しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2017-03-31 (176百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 滋賀工場生産設備の維持更新、神戸工場生産設備の取得及び本社研究開発用機器の増強
  • 2018-03-31 (252百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 滋賀工場生産設備の維持更新、神戸工場生産設備の取得及び本社研究開発用機器の増強
  • 2019-03-31 (1,150百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 滋賀工場第一製造所の建替、生産設備の維持更新および本社研究開発用機器の増強
  • 2020-03-31 (1,467百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 滋賀工場第一製造所の建替、生産設備の維持更新および本社研究開発用機器の増強
  • 2021-03-31 (273百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 生産設備の維持更新および本社研究開発用機器の増強
  • 2022-03-31 (339百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 生産設備の維持更新および本社研究開発用機器の増強。有形固定資産のほか、無形固定資産への投資を含む
  • 2023-03-31 (394百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 生産設備の維持更新および本社研究開発用機器の増強。有形固定資産のほか、無形固定資産への投資を含む
  • 2024-03-31 (744百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 生産設備の維持更新および本社研究開発用機器の増強。有形固定資産のほか、無形固定資産への投資を含む
  • 2025-03-31 (735百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: ERPシステムの導入費用、神戸工場生産設備の新設、滋賀工場生産設備の維持更新、および台湾支店生産設備の新設。有形固定資産のほか、無形固定資産への投資を含む

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ