[4493] サイバーセキュリティクラウド の財務・株価分析レポート

サイバーセキュリティクラウドの2024年12月期の営業利益は773百万円、営業利益率は20.0%と前年比224百万円増、営業利益率は2.1%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、日本発のセキュリティメーカーとして、サイバー脅威インテリジェンスを駆使したWebアプリケーションのセキュリティサービスを提供し、サイバーセキュリティに関する社会課題を解決することを目指しています。

事業セグメント

  • 攻撃遮断くん: クラウド型WAFで、Webアプリケーションに対するサイバー攻撃を検知・遮断・可視化するセキュリティサービス。AIを活用し、シグネチャ精度向上に取り組んでいます。
  • WafCharm: AWS、Microsoft Azure、Google Cloudでサービスを提供し、WAFをAIとビッグデータで自動運用するサービス。WAFのルール設定を自動化し、セキュアな状態でWebサイトの運用が可能。
  • AWS WAF Managed Rules: AWS WAFのセキュリティルールセットを提供し、AWS Marketplaceで販売。ルール設定ノウハウをパッケージ化し、簡単にManaged Rulesを利用可能。
  • SIDfm: 脆弱性管理基盤として20年以上活用されているサービス。脆弱性情報を調査し、コンテンツを作成して提供。脆弱性の管理ツールも提供。
  • 脆弱性診断サービス: Webアプリケーション脆弱性診断、プラットフォーム診断、サーバー構成診断を提供。診断ツールと手動診断を組み合わせたハイブリッド診断を実施。
  • CloudFastener: AWS、Azure、Google Cloudに対応したフルマネージドセキュリティサービス。クラウド環境のリソースやアラートの管理、セキュリティ専門家による支援を提供。

事業の特徴・強み

  • 世界有数のサイバー脅威インテリジェンスを活用し、サイバーセキュリティに関する社会課題を解決することに貢献。
  • AIやビッグデータを活用した自動運用により、セキュリティ対策を効率化。
  • クラウド型サービスの提供により、インフラの調達や運用の手間を削減。

今後の展開・方針

継続したサービス提供を前提とし、サブスクリプション型モデルや従量課金型モデルを組み合わせた料金形態を展開。AWS Marketplaceでの販売を拡大し、グローバルな顧客基盤を強化。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

2020年と2021年は特記すべき設備投資はありませんでしたが、2023年と2024年には自社サービスの開発に伴うソフトウェアへの投資が行われ、新規事業の推進が見られます。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2020-12-31 ()
    目的:
    詳細: 特記すべき事項はありません。
  • 2021-12-31 ()
    目的:
    詳細: 特記すべき事項はありません。
  • 2023-12-31 (106,150千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 自社サービスの開発に伴うソフトウェアへの設備投資105,887千円
  • 2024-12-31 (43,669千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 自社サービスの開発に伴うソフトウエアへの設備投資39,650千円

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ