[4502] 武田薬品工業 の財務・株価分析レポート

武田薬品工業の2025年03月期の営業利益は342,586百万円、営業利益率は7.5%と前年比128,511百万円増、営業利益率は2.5%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、幅広い医薬品のポートフォリオを有し、研究、開発、製造およびグローバルでの販売を行っています。主要ビジネスエリアは、消化器系疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー(がん)、ワクチン、およびニューロサイエンス(神経精神疾患)です。

事業セグメント

  • 消化器系疾患: 消化器系疾患に関する医薬品の研究、開発、製造、販売を行っています。
  • 希少疾患: 希少疾患に関する医薬品の研究、開発、製造、販売を行っています。
  • 血漿分画製剤: 血漿分画製剤に関する医薬品の研究、開発、製造、販売を行っています。
  • オンコロジー(がん): がんに関する医薬品の研究、開発、製造、販売を行っています。
  • ワクチン: ワクチンに関する医薬品の研究、開発、製造、販売を行っています。
  • ニューロサイエンス(神経精神疾患): 神経精神疾患に関する医薬品の研究、開発、製造、販売を行っています。

事業の特徴・強み

  • 研究開発能力の強化とパートナーシップを推進し、強固かつ多様なモダリティのパイプラインを構築しています。
  • 未だ有効な治療法が確立されていない疾患に対する高い医療ニーズに集中して取り組んでいます。
  • データ、デジタルおよびテクノロジーの活用を促進し、イノベーションの創出とステークホルダーへの価値提供に取り組んでいます。

今後の展開・方針

革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢を提供することを目指しています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、企業は競争力の維持向上を目的として、生産設備の増強・合理化、新製品研究開発体制の充実・強化、販売力の強化、管理業務の効率化を中心に設備投資を継続して行ってきました。設備投資額は年度により変動していますが、全体としては一貫して高水準を維持しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2019-03-31 (1,884億円)
    目的: 生産能力増強、合理化、販売能力増強、効率化
    詳細: 生産設備の能力増強・合理化および新製品研究開発体制の充実・強化、販売力の強化や管理業務の効率化
  • 2020-03-31 (1,409億円)
    目的: 生産能力増強、合理化、販売能力増強、効率化
    詳細: 生産設備の能力増強・合理化および新製品研究開発体制の充実・強化、販売力の強化や管理業務の効率化
  • 2021-03-31 (2,137億円)
    目的: 生産能力増強、合理化、販売能力増強、効率化
    詳細: 生産設備の能力増強・合理化および新製品研究開発体制の充実・強化、販売力の強化や管理業務の効率化
  • 2022-03-31 (1,618億円)
    目的: 生産能力増強、合理化、販売能力増強、効率化
    詳細: 生産設備の能力増強・合理化および新製品研究開発体制の充実・強化、販売力の強化や管理業務の効率化
  • 2023-03-31 (1,852億円)
    目的: 生産能力増強、合理化、販売能力増強、効率化
    詳細: 生産設備の増強・合理化および研究開発体制の充実・強化、販売力の強化や管理業務の効率化
  • 2024-03-31 (3,244億円)
    目的: 生産能力増強、合理化、販売能力増強、効率化
    詳細: 生産設備の増強・合理化および研究開発体制の充実・強化、販売力の強化や管理業務の効率化
  • 2025-03-31 (2,252億円)
    目的: 生産能力増強、合理化、販売能力増強、効率化
    詳細: 生産設備の増強・合理化および研究開発体制の充実・強化、販売力の強化や管理業務の効率化

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ