[4507] 塩野義製薬 の財務・株価分析レポート

塩野義製薬の2025年03月期の営業利益は156,603百万円、営業利益率は35.7%と前年比3,293百万円増、営業利益率は0.5%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、医療用医薬品の研究開発、仕入、製造、販売並びにこれらの付随業務を行う単一セグメントで構成されています。

事業セグメント

  • 医療用医薬品事業: 医療用医薬品の研究開発、仕入、製造、販売を行う。

事業の特徴・強み

  • 当社グループは、連結子会社41社、関連会社5社及び共同支配企業2社を含む広範なネットワークを有しており、医療用医薬品の分野で強固な事業基盤を持っています。

今後の展開・方針

2025年4月1日をもって、平安塩野義(中国)有限公司は塩野義有限公司に社名を変更しました。また、2025年度中に株式会社UMNファーマを吸収分割会社、シオノギファーマ株式会社を吸収分割承継会社とする吸収分割を行い、清算結了を予定しています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、販売拡大、原価低減、新製品の発売及び研究開発等の活動を円滑に行うため、製造設備、研究設備及び営業設備に継続的な設備投資を実施してきました。2015年から2025年にかけて、生産能力増強を目的とした摂津工場や金ケ崎工場の設備投資、ワクチン生産設備の新築工事、研究設備の強化などを行い、主に自己資金及び補助金を充当しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (81億63百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 摂津工場の固形製剤包装棟増築、C&O社による注射製剤新棟の建設
  • 2016-03-31 (99億43百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: CMC開発研究所徳島出張所の生産設備
  • 2017-03-31 (96億59百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: CMC研究本部徳島出張所の生産設備
  • 2018-03-31 (56億78百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 摂津工場及び金ケ崎工場の生産設備
  • 2019-03-31 (7,900百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 摂津工場及び金ケ崎工場の生産設備
  • 2020-03-31 (9,954百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 新研修棟・宿泊棟の新築工事
  • 2021-03-31 (27,371百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ワクチン生産設備や摂津工場の生産設備の新築工事
  • 2022-03-31 (27,274百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ワクチン生産設備や摂津工場の生産設備の新築工事
  • 2023-03-31 (12,559百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ワクチン生産設備
  • 2024-03-31 (14,887百万円)
    目的: 研究開発
    詳細: 研究設備
  • 2025-03-31 (12,285百万円)
    目的: 研究開発
    詳細: 研究設備や生産設備

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ