[4521] 科研製薬 の財務・株価分析レポート

科研製薬の2025年03月期の営業利益は21,034百万円、営業利益率は22.4%と前年比11,521百万円増、営業利益率は9.2%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、薬業及び不動産事業を展開しており、当社と連結子会社4社で構成されています。

事業セグメント

  • 薬業: 医薬品、医療機器及び農業薬品の製造・販売を行っています。主要な事業会社は科研ファルマ㈱、アーサム㈱、KAKEN INVESTMENTS INC.、アーディ社です。
  • 不動産事業: 不動産賃貸を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 当社グループは、薬業と不動産事業の2つの主要分野で事業を展開しており、2025年3月26日付でアーディ社の株式100%を取得し、グループの一員として事業を強化しています。

今後の展開・方針

詳細は連結財務諸表の注記事項に記載されているが、アーディ社の完全子会社化により、事業の拡大と強化を図っています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、主に静岡工場での製造設備の新設と更新を中心とした生産能力増強を目的とした設備投資を継続的に実施している。特に研究開発機能の充実・強化にも注力しており、品質管理棟の新築工事や新製剤棟の建設工事なども行っている。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (2,806百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 静岡工場における製造設備の新設と更新、新製剤棟建設工事
  • 2016-03-31 (2,923百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 静岡工場における製造設備の新設と更新、新外用棟(新製剤棟)建設工事
  • 2017-03-31 (1,415百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 静岡工場における製造設備の新設と更新、新外用棟建設工事
  • 2018-03-31 (1,907百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 静岡工場における製造設備の新設と更新、品質管理棟新築工事
  • 2019-03-31 (2,305百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 静岡工場における製造設備の新設と更新、品質管理棟新築工事
  • 2020-03-31 (1,377百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 静岡工場における製造設備の新設と更新
  • 2021-03-31 (2,136百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 静岡工場における製造設備の新設と更新
  • 2022-03-31 (3,510百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 静岡工場における製造設備の新設と更新
  • 2023-03-31 (1,968百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 静岡工場における製造設備の新設と更新
  • 2024-03-31 (2,304百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 静岡工場における製造設備の新設と更新
  • 2025-03-31 (3,418百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 静岡工場における製造設備の新設と更新

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ