[4530] 久光製薬 の財務・株価分析レポート

久光製薬の2025年02月期の営業利益は18,895百万円、営業利益率は12.1%と前年比5,728百万円増、営業利益率は2.8%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、当社と連結子会社19社、持分法適用関連会社3社及び非連結子会社で持分法非適用会社1社で構成され、主に医薬品事業を営んでいます。

事業セグメント

  • 医薬品事業: 国内外で医薬品の製造販売を行っており、国内では通信販売や一般用医薬品(OTC)事業を展開しています。海外では米国、ブラジル、欧州、中国、香港、マレーシア、ベトナム、インドネシアなどで製造販売や薬事申請、マーケティングを行っています。
  • その他: 都市型有線テレビ放送事業、インターネット接続サービス業、損害保険代理業、バレーボール競技チームの運営、広告取次業、包装資材の製造販売などを行っています。

事業の特徴・強み

  • 医薬品事業における国内外の広範なネットワークと製造販売の実績。
  • 多様な事業展開により、リスク分散を図っている。

今後の展開・方針

今後も医薬品事業を中心に、国内外での市場拡大を図り、その他の事業においても新たなサービスの提供や既存事業の強化を進めていく予定です。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、設備投資は主に生産能力増強と効率化を目的として行われてきました。特に医薬品事業における鳥栖工場、宇都宮工場、ノーベン ファーマシューティカルスなどの製造設備への投資が顕著であり、デジタル対応による広帯域化工事も継続的に実施されています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-02-28 (55億5千6百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 鳥栖工場、宇都宮工場、大阪支店の建物及び製造設備等
  • 2015-02-28 (9千6百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 配信先へのデジタル対応による広帯域化工事
  • 2016-02-29 (39億5千6百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 鳥栖工場、宇都宮工場の建物及び製造設備等
  • 2016-02-29 (1億3百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 配信先へのデジタル対応による広帯域化工事
  • 2017-02-28 (36億9千3百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 鳥栖工場、宇都宮工場の建物及び製造設備等
  • 2017-02-28 (2億1千2百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 配信先へのデジタル対応による広帯域化工事
  • 2018-02-28 (25億4千8百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 鳥栖工場、宇都宮工場の建物及び製造設備等
  • 2018-02-28 (1億6百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 配信先へのデジタル対応による広帯域化工事
  • 2019-02-28 (40億3千4百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 鳥栖工場、宇都宮工場の建物及び製造設備等
  • 2019-02-28 (1億1千2百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 配信先へのデジタル対応による広帯域化工事
  • 2020-02-29 (3,716百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 鳥栖工場、宇都宮工場、P.T.ヒサミツ ファルマ インドネシアの建物及び製造設備等
  • 2020-02-29 (127百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 配信先へのデジタル対応による広帯域化工事
  • 2021-02-28 (3,573百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 鳥栖工場、宇都宮工場、東京本社の建物及び製造設備、構築物及び工具、器具及び備品等
  • 2021-02-28 (170百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 配信先へのデジタル対応による広帯域化工事
  • 2022-02-28 (4,729百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 鳥栖工場、宇都宮工場、P.T.ヒサミツ ファルマ インドネシア、ノーベン ファーマシューティカルスの建物及び製造設備、構築物及び工具、器具及び備品等
  • 2022-02-28 (130百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 配信先へのデジタル対応による広帯域化工事
  • 2023-02-28 (7,875百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 鳥栖工場、宇都宮工場、ノーベン ファーマシューティカルスの建物及び製造設備、構築物及び工具、器具及び備品等
  • 2023-02-28 (140百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 配信先へのデジタル対応による広帯域化工事
  • 2024-02-29 (12,065百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 鳥栖工場、宇都宮工場、ノーベン ファーマシューティカルスの建物及び製造設備、構築物及び工具、器具及び備品等
  • 2024-02-29 (95百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 配信先へのデジタル対応による広帯域化工事

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ