[4534] 持田製薬 の財務・株価分析レポート

持田製薬の2025年03月期の営業利益は8,126百万円、営業利益率は7.7%と前年比2,324百万円増、営業利益率は2.1%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは医薬品関連、ヘルスケア関連の製造及び仕入並びに販売を主たる業務としております。

事業セグメント

  • 医薬品関連事業: 当社は、子会社持田製薬工場㈱へ医薬品の製造を委託し、その製品の仕入及び販売を行っております。また、子会社持田製薬販売㈱から製品を仕入れ、販売しております。なお、一部の医薬品については子会社持田製薬販売㈱が当社から仕入れ、販売しております。子会社持田製薬工場㈱は、子会社㈱テクノファインへ医薬品の製造を一部委託しております。
  • ヘルスケア事業: 子会社持田ヘルスケア㈱は、子会社持田製薬工場㈱へヘルスケア製品の製造を委託し、その製品の仕入及び販売を行っております。

事業の特徴・強み

  • 当社グループは製造から販売までの一貫した業務体制を持ち、子会社との連携を通じて効率的な事業運営を行っています。

今後の展開・方針

今後の展開については具体的な記載がありませんが、現行の事業体制を維持しつつ、関連会社との連携を強化することが考えられます。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、主に医薬品の生産設備及び研究設備の合理化、省力化を図るための投資を継続的に行っており、近年では本社ビルの建替工事や土地の取得も含まれている。これらの投資は全て自己資金で賄われている。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (12億7千2百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 医薬品生産設備の合理化、省力化と創薬研究所の医薬品研究設備の更新
  • 2016-03-31 (15億3千9百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 医薬品生産設備の合理化、省力化と創薬研究所の医薬品研究設備の更新
  • 2017-03-31 (10億6千万円)
    目的: 合理化
    詳細: 医薬品生産設備の合理化、省力化と製剤研究所の医薬品研究設備の更新
  • 2018-03-31 (10億1百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 医薬品生産設備の合理化、省力化と製剤研究所の医薬品研究設備の更新
  • 2019-03-31 (1,299百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 医薬品生産設備の合理化、省力化と製剤研究所の医薬品研究設備の更新
  • 2020-03-31 (1,889百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 医薬品生産設備の合理化、省力化と製剤研究所の医薬品研究設備の更新、及び本社移転関連設備投資
  • 2021-03-31 (1,335百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 医薬品生産設備の合理化、省力化と製剤研究所の医薬品研究設備の更新
  • 2022-03-31 (2,806百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 医薬品生産設備の合理化、省力化と製剤研究所の医薬品研究設備の更新、及び本社ビル建替工事
  • 2023-03-31 (2,105百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 医薬品生産設備の合理化、省力化と製剤研究所の医薬品研究設備の更新、及び本社ビル建替工事
  • 2024-03-31 (2,315百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 医薬品生産設備の合理化、省力化と製剤研究所の医薬品研究設備の更新、及び本社ビルに隣接した土地の取得
  • 2025-03-31 (1,609百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 医薬品生産設備の増強・合理化及び医薬品研究設備の更新

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ