[4552] JCRファーマ の財務・株価分析レポート

JCRファーマの2025年03月期の営業利益は-6,650百万円、営業利益率は-20.1%と前年比14,181百万円減、営業利益率は37.7%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、医療用医薬品、再生医療等製品および医薬品原料の製造、仕入ならびに販売を行う企業グループです。連結子会社8社、持分法適用関連会社1社およびその他の関係会社1社で構成されています。

事業セグメント

  • 医療用医薬品: 医療用医薬品の製造、仕入ならびに販売を行っています。
  • 再生医療等製品: 再生医療等製品の研究開発、製造および販売を行っています。
  • 医薬品原料: 医薬品原料の製造、仕入ならびに販売を行っています。
  • 購買業務: ㈱クロマテックが購買業務ならびに医療用・研究用機器の仕入および販売を行っています。
  • 設備管理業務: ㈱JCRエンジニアリングが設備管理業務を行っています。
  • 市場調査業務: JCRインターナショナル・エスエーが市場調査業務を行っています。
  • 治験管理: JCR USA,インクが治験に関する業務委託の管理監督業務を行っています。
  • 医薬品開発: アーマジェン,インクが医薬品の開発、知的財産・ライセンス等の管理を行っています。
  • ブラジル臨床オペレーション: JCR ド ブラジル ファーマがブラジルにおける臨床オペレーション・薬事・開発業務を行っています。
  • 欧州臨床オペレーション: JCRヨーロッパ・ビーブイが欧州における臨床オペレーション・薬事・開発業務を行っています。
  • 流通管理: JCRルクセンブルク・エスエーが医薬品及びその原料の流通管理を行っています。

事業の特徴・強み

  • 多様な医薬品および再生医療製品の製造・販売を行うことで、医療分野における幅広いニーズに対応しています。
  • グローバルなネットワークを活用し、各地域における臨床オペレーションや薬事業務を展開しています。

今後の展開・方針

今後も医療用医薬品および再生医療等製品の開発を進め、グローバル市場での事業展開を強化していく予定です。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去10年間にわたり、主に医薬品事業における生産能力増強を目的とした設備投資が継続的に行われてきました。特に医薬品製造設備と研究用設備への投資が顕著であり、近年では研究開発および販売用設備への投資も見られます。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (15億22百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 医薬品製造設備9億91百万円、研究用設備3億40百万円
  • 2016-03-31 (12億37百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 医薬品製造設備2億33百万円、研究用設備7億23百万円
  • 2017-03-31 (14億9百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 医薬品製造設備5億26百万円、研究用設備8億15百万円
  • 2018-03-31 (9億8百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 医薬品製造設備2億79百万円、研究用設備5億20百万円
  • 2019-03-31 (1,517百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 医薬品製造設備269百万円、研究用設備979百万円
  • 2020-03-31 (5,296百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 医薬品製造設備423百万円、研究用設備4,403百万円
  • 2021-03-31 (3,965百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 医薬品製造設備2,432百万円、研究用設備1,336百万円
  • 2022-03-31 (10,612百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 医薬品製造設備9,104百万円、研究用設備888百万円
  • 2023-03-31 (8,023百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 医薬品製造設備3,789百万円、研究用設備1,647百万円
  • 2024-03-31 (1,631百万円)
    目的: 研究開発
    詳細: 研究開発用設備455百万円、医薬品販売用設備421百万円
  • 2025-03-31 (8,035百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 研究開発用設備291百万円、医薬品製造用設備7,432百万円、医薬品販売用設備42百万円

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ