[4553] 東和薬品 の財務・株価分析レポート

東和薬品の2025年03月期の営業利益は23,242百万円、営業利益率は9.0%と前年比5,595百万円増、営業利益率は1.2%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、医療用医薬品の製造販売を主要な事業としており、特にジェネリック医薬品を扱っています。

事業セグメント

  • 国内セグメント: 当社は、製造した医薬品を営業所を通じて医療機関へ直接販売するほか、代理店、医薬品卸及び他の医薬品メーカーへも販売しています。ジェイドルフ製薬株式会社、大地化成株式会社、グリーンカプス製薬株式会社、三生医薬株式会社が関連企業として活動しています。
  • 海外セグメント: Towa Pharma International Holdings, S.L.は、欧米でのジェネリック医薬品事業を集約する持株会社であり、欧州に研究開発、製造拠点を有し、ジェネリック医薬品販売事業及び受託研究開発・製造事業を展開しています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 新薬の有効性と安全性が確認された後に上市されるジェネリック医薬品を扱い、国内外での製造販売及び受託製造のネットワークを持つことが強みです。

今後の展開・方針

今後も国内外でのジェネリック医薬品事業の拡大を図り、研究開発及び製造の委託を通じて事業を強化していきます。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、ジェネリック医薬品の生産能力を増強し、付加価値製剤に対応するための製造設備を導入することを目的として、継続的に設備投資を行ってきました。これにより、生産数量の増加に対応し、高品質な医薬品の安定供給を実現しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (13,816百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪工場725百万円、岡山工場2,511百万円、山形工場2,404百万円、兵庫工場4,429百万円の増改築や設備増強
  • 2016-03-31 (15,792百万円)
    目的: 生産能力増強、研究開発能力強化
    詳細: 大阪工場727百万円、岡山工場6,498百万円、山形工場3,105百万円、研究所1,435百万円の増改築や設備増強
  • 2017-03-31 (25,026百万円)
    目的: 生産能力増強、研究開発能力強化
    詳細: 大阪工場496百万円、岡山工場5,030百万円、山形工場12,485百万円、物流センター2,521百万円の増改築や設備増強
  • 2018-03-31 (12,166百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪工場198百万円、岡山工場1,905百万円、山形工場8,852百万円、物流センター316百万円の増改築や設備増強
  • 2019-03-31 (6,011百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪工場101百万円、岡山工場987百万円、山形工場4,125百万円、研究所253百万円の増改築や設備増強
  • 2020-03-31 (6,236百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪工場428百万円、岡山工場1,895百万円、山形工場2,754百万円、研究所367百万円の増改築や設備増強
  • 2021-03-31 (10,353百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪工場154百万円、岡山工場2,004百万円、山形工場3,218百万円、Towa Pharma International Holdings,S.L.1,317百万円の増改築や設備増強
  • 2022-03-31 (14,848百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪工場665百万円、岡山工場1,511百万円、山形工場4,899百万円、Towa Pharma International Holdings,S.L.1,696百万円の増改築や設備増強
  • 2023-03-31 (39,645百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪工場660百万円、岡山工場2,428百万円、山形工場25,468百万円、Towa Pharma International Holdings,S.L.2,801百万円の増改築や設備増強
  • 2024-03-31 (35,967百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 岡山工場3,301百万円、山形工場22,616百万円、ジェイドルフ製薬株式会社4,111百万円、Towa Pharma International Holdings,S.L.2,218百万円の増改築や設備増強
  • 2025-03-31 (33,391百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 岡山工場3,246百万円、山形工場13,939百万円、ジェイドルフ製薬株式会社5,015百万円、Towa Pharma International Holdings,S.L.4,413百万円の増改築や設備増強

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ