[4559] ゼリア新薬工業 の財務・株価分析レポート

ゼリア新薬工業の2025年03月期の営業利益は12,197百万円、営業利益率は14.0%と前年比2,576百万円増、営業利益率は1.3%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社の企業集団は、医療用医薬品事業、コンシューマーヘルスケア事業及びその他の事業を展開しています。

事業セグメント

  • 医療用医薬品事業: 医療用医薬品の製造・仕入並びに販売を行っています。Tillotts Pharma AGは主に医療用医薬品の製造・販売を行い、Tillotts Pharma AGの子会社であるTillotts Pharma AB他7社は医療用医薬品の販売を行っています。㈱ゼリアップは医療用医薬品の営業販促活動の請負を行っています。Pharmaceutical Joint Stock Company of February 3rdは、医療用医薬品の製造・販売を行っています。
  • コンシューマーヘルスケア事業: セルフメディケーションに係るOTC医薬品及び健康食品を製造・仕入並びに販売しています。ゼリアヘルスウエイ㈱は健康食品、化粧品等を販売し、イオナ インターナショナル㈱は医薬部外品を含む化粧品の製造・販売を行っています。ZPD A/Sは医薬品原料の製造・販売を行っています。Pharmaceutical Joint Stock Company of February 3rd及び健創製薬㈱はOTC医薬品及び健康食品の製造・販売を行っています。
  • その他: ㈱ゼービスは保険代理業及び不動産業等の事業を、ゼリア商事㈱は販促物の仕入・販売等の事業を、㈱ゼリアエコテックは各種メンテナンス等の事業を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 医療用医薬品事業では、グループ会社を通じた製造・販売ネットワークを持ち、営業販促活動を専門に行う子会社を有している点が強みです。
  • コンシューマーヘルスケア事業では、OTC医薬品及び健康食品の製造・販売を行い、化粧品や医薬品原料の製造・販売も手掛ける多様な製品ラインナップを持っています。

今後の展開・方針

今後の展開・戦略については記載がありません。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、企業は主に生産能力の増強と設備の更新に焦点を当てた投資を行ってきました。特に埼玉工場と筑波工場の設備増強、工場設備の更新、海外子会社の新工場建設などを通じて、事業の拡大と効率化を図っています。最近では、海外市場への進出を目的とした新規事業への投資が増加しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (18億15百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 埼玉工場の設備増強
  • 2016-03-31 (24億65百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 埼玉、筑波工場の設備増強
  • 2017-03-31 (26億95百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 筑波工場の設備増強
  • 2018-03-31 (6億33百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 工場設備の更新
  • 2019-03-31 (1,140百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 工場設備の更新及び海外子会社の新オフィス設置
  • 2020-03-31 (529百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 工場設備の更新
  • 2021-03-31 (810百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 東京物流センターの移転に伴う設備の取得
  • 2022-03-31 (961百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 海外子会社の新工場建設及び埼玉工場・筑波工場の更新投資
  • 2023-03-31 (2,504百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 海外子会社の新工場建設
  • 2024-03-31 (2,993百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 海外子会社の新工場建設
  • 2025-03-31 (1,393百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 海外子会社の新工場建設及び中央研究所の設備導入

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ