[4564] オンコセラピー・サイエンス の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社は、医薬品の研究及び開発、がん遺伝子の大規模解析検査及びがん免疫療法の研究開発を主たる事業とする研究開発型ベンチャー企業です。

事業セグメント

  • 医薬品の研究及び開発: がん特異的タンパク質の同定とその機能解析を目的とし、低分子医薬、がんペプチドワクチン、抗体医薬等の創薬研究を実施。
  • がんプレシジョン医療関連事業: がんの早期診断や患者ごとの遺伝子情報に基づいた治療薬・治療法の選択を行うための大規模解析検査及び免疫療法の研究開発を実施。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 元東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター長の中村祐輔教授と共同で、網羅的な遺伝子発現解析を実施し、多くの標的分子を同定。
  • 低分子医薬、がんペプチドワクチン、抗体医薬等の各領域における創薬研究を積極的に展開し、複数の臨床試験を実施。

今後の展開・方針

抗がん剤の市場拡大を予測し、がんプレシジョン医療の進展に伴う新たな治療法の開発を推進。提携先製薬企業との共同研究や独自の臨床試験を通じて、より効果的な医薬品の開発を目指す。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、主に医薬品の研究開発とがんプレシジョン医療関連事業に焦点を当てた設備投資を行い、生産能力の増強を図ってきました。特にラボの拡充や新設を通じて、研究開発の基盤を強化しています。最近では、事業所移転による効率化も進めています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2018-03-31 (469,874千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 医薬品の研究及び開発におけるラボの拡充として30,016千円、がんプレシジョン医療関連事業におけるラボの新設として439,858千円の設備投資
  • 2019-03-31 (46,601千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 医薬品の研究及び開発におけるラボの拡充として11,712千円、がんプレシジョン医療関連事業におけるラボの拡充として33,148千円の設備投資
  • 2020-03-31 (136,740千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 医薬品の研究及び開発におけるラボの拡充として2,428千円、がんプレシジョン医療関連事業におけるラボの拡充として127,044千円の設備投資
  • 2021-03-31 (41,959千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 医薬品の研究及び開発におけるラボの拡充として1,899千円、がんプレシジョン医療関連事業におけるラボの拡充として10,821千円の設備投資
  • 2022-03-31 (470,372千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 医薬品の研究及び開発におけるラボの拡充として1,680千円、がんプレシジョン医療関連事業におけるラボの拡充として467,740千円の設備投資
  • 2023-03-31 (21,553千円)
    目的: 効率化
    詳細: 事業所移転による建物19,621千円、工具、器具及び備品1,932千円の設備投資
  • 2024-03-31 (154,564千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: がんプレシジョン医療関連事業による工具、器具及び備品の追加取得
  • 2025-03-31 (279千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: がんプレシジョン医療関連事業による工具、器具及び備品の追加取得

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ