[4568] 第一三共 の財務・株価分析レポート

第一三共の2025年03月期の営業利益は331,925百万円、営業利益率は17.6%と前年比120,337百万円増、営業利益率は4.4%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、医薬品等の製造販売を主な事業内容としており、当社と子会社48社、関連会社2社の計51社で構成されています。

事業セグメント

  • 医薬品事業: 国内外で医薬品の研究開発、製造、販売を行っており、国内では第一三共プロファーマ㈱、第一三共ケミカルファーマ㈱、第一三共ヘルスケア㈱、第一三共バイオテック㈱などが活動しています。海外では米国の第一三共Inc.、アメリカン・リージェントInc.、欧州の第一三共ヨーロッパGmbH、中国の第一三共(中国)投資有限公司、第一三共製薬(上海)有限公司、ブラジルの第一三共ブラジルLtda.などが活動しています。

事業の特徴・強み

  • 国内外に広がる子会社ネットワークを活用し、研究開発から製造、販売まで一貫した事業展開を行っている点が強みです。

今後の展開・方針

具体的な今後の展開や戦略については記載されていませんが、現行の事業体制を基盤にさらなるグローバル展開を図ることが予想されます。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、継続的に生産能力の増強、合理化、研究開発の強化、効率化を目的とした設備投資を行ってきました。これには、第一三共プロファーマ㈱、第一三共ケミカルファーマ㈱、アメリカン・リージェントInc.、第一三共ヨーロッパ GmbHの製造設備への投資が含まれます。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2019-03-31 (38,336百万円)
    目的: 生産能力増強, 合理化, 研究開発の強化, 効率化
    詳細: 第一三共プロファーマ㈱及び第一三共ケミカルファーマ㈱の製造設備等を中心に設備投資を実施
  • 2020-03-31 (28,960百万円)
    目的: 生産能力増強, 合理化, 研究開発の強化, 効率化
    詳細: 第一三共プロファーマ㈱及び第一三共ケミカルファーマ㈱の製造設備、アメリカン・リージェントInc.における製造設備等を中心に設備投資を実施
  • 2021-03-31 (40,138百万円)
    目的: 生産能力増強, 合理化, 研究開発の強化, 効率化
    詳細: 第一三共プロファーマ㈱及び第一三共ケミカルファーマ㈱の製造設備、アメリカン・リージェントInc.における製造設備等を中心に設備投資を実施
  • 2022-03-31 (56,152百万円)
    目的: 生産能力増強, 合理化, 研究開発の強化, 効率化
    詳細: 第一三共プロファーマ㈱及び第一三共ケミカルファーマ㈱の製造設備、アメリカン・リージェントInc.及び第一三共ヨーロッパ GmbHにおける製造設備等を中心に設備投資を実施
  • 2023-03-31 (71,539百万円)
    目的: 生産能力増強, 合理化, 研究開発の強化, 効率化
    詳細: 第一三共プロファーマ㈱及び第一三共ケミカルファーマ㈱の製造設備、アメリカン・リージェントInc.及び第一三共ヨーロッパ GmbHにおける製造設備等を中心に設備投資を実施
  • 2024-03-31 (89,386百万円)
    目的: 生産能力増強, 合理化, 研究開発の強化, 効率化
    詳細: 第一三共プロファーマ㈱及び第一三共ケミカルファーマ㈱の製造設備、アメリカン・リージェントInc.及び第一三共ヨーロッパ GmbHにおける製造設備等を中心に設備投資を実施
  • 2025-03-31 (113,823百万円)
    目的: 生産能力増強, 合理化, 研究開発の強化, 効率化
    詳細: 第一三共プロファーマ㈱、アメリカン・リージェントInc.及び第一三共ヨーロッパ GmbHにおける製造設備等を中心に設備投資を実施

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ