[4611] 大日本塗料 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは大日本塗料株式会社を中心に、塗料、照明機器、蛍光色材の製造・販売を行い、関連する物流やサービスを展開しています。

事業セグメント

  • 国内塗料事業: 国内で塗料の製造・販売を行い、地域や顧客の特色に応じた販売を展開しています。子会社や関連会社を通じて製造委託や調色加工も行っています。
  • 海外塗料事業: タイ、マレーシア、インドネシア、中国、メキシコなどで塗料の製造・販売を行っています。各国の子会社や関連会社が地域に応じた事業を展開しています。
  • 照明機器事業: 子会社のDNライティング株式会社が各種照明機器の製造・販売、店舗工事を行い、部品及び製品の一部を秋田DNライティング株式会社に製造委託しています。
  • 蛍光色材事業: 子会社のシンロイヒ株式会社が蛍光顔料及び特殊コーティング材の製造・販売を行っています。
  • その他事業: 日塗エンジニアリング株式会社が塗装工事を、ニットサービス株式会社が物流業務を行い、友美工業株式会社が建材の製造・販売を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様な地域と市場に対応した製造・販売ネットワークを持ち、国内外での事業展開を強化しています。

今後の展開・方針

今後も各地域の特色に応じた事業展開を進め、さらなる市場拡大を目指します。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去10年間にわたり、生産設備の更新と生産能力の増強を目的に、国内外の塗料事業、照明機器事業、蛍光色材事業、その他の事業に対して継続的に設備投資を行ってきた。特に国内塗料事業と照明機器事業においては大規模な投資が行われており、2020年度には最大の投資額を記録した。近年では無形固定資産への投資も含まれており、設備の売却による資産の最適化も進められている。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (2,225百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内塗料事業で1,395百万円、海外塗料事業で614百万円、照明機器事業で158百万円、蛍光色材事業で26百万円、その他の事業で31百万円の設備投資
  • 2016-03-31 (1,811百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内塗料事業で1,390百万円、海外塗料事業で188百万円、照明機器事業で203百万円、蛍光色材事業で24百万円、その他の事業で4百万円の設備投資
  • 2017-03-31 (1,822百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内塗料事業で1,442百万円、海外塗料事業で211百万円、照明機器事業で113百万円、蛍光色材事業で46百万円、その他事業で8百万円の設備投資
  • 2018-03-31 (1,868百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内塗料事業で1,241百万円、海外塗料事業で141百万円、照明機器事業で460百万円、蛍光色材事業で16百万円、その他事業で8百万円の設備投資
  • 2019-03-31 (2,571百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内塗料事業で1,735百万円、海外塗料事業で576百万円、照明機器事業で222百万円、蛍光色材事業で30百万円、その他事業で7百万円の設備投資
  • 2020-03-31 (4,426百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内塗料事業で3,073百万円、海外塗料事業で1,046百万円、照明機器事業で269百万円、蛍光色材事業で17百万円、その他事業で20百万円の設備投資
  • 2021-03-31 (3,213百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内塗料事業で2,063百万円、海外塗料事業で891百万円、照明機器事業で115百万円、蛍光色材事業で118百万円、その他事業で24百万円の設備投資
  • 2022-03-31 (1,972百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内塗料事業で1,159百万円、海外塗料事業で522百万円、照明機器事業で199百万円、蛍光色材事業で35百万円、その他事業で55百万円の設備投資
  • 2023-03-31 (2,961百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内塗料事業で1,666百万円、海外塗料事業で153百万円、照明機器事業で1,069百万円、蛍光色材事業で52百万円、その他事業で20百万円の設備投資
  • 2024-03-31 (3,847百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内塗料事業で1,550百万円、海外塗料事業で275百万円、照明機器事業で1,992百万円、蛍光色材事業で19百万円、その他事業で9百万円の設備投資
  • 2025-03-31 (5,100百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内塗料事業で3,539百万円、海外塗料事業で258百万円、照明機器事業で1,282百万円、蛍光色材事業で7百万円、その他事業で12百万円の設備投資

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ