[4634] artience の財務・株価分析レポート

artienceの2024年12月期の営業利益は20,414百万円、営業利益率は5.8%と前年比7,042百万円増、営業利益率は1.7%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当企業グループは、当社、連結子会社56社及び持分法適用関連会社4社で構成され、色材・機能材関連事業、ポリマー・塗加工関連事業、パッケージ関連事業、印刷・情報関連事業、その他の事業を展開しています。

事業セグメント

  • 色材・機能材関連事業: 有機顔料、加工顔料、プラスチック用着色剤、カラーフィルター用材料、インクジェット材料、リチウムイオン電池材料などを扱う事業。
  • ポリマー・塗加工関連事業: 缶用塗料、樹脂、接着剤、粘着剤、塗工材料、天然材料、メディカル製品などを扱う事業。
  • パッケージ関連事業: グラビアインキ、フレキソインキ、グラビアシリンダー製版などを扱う事業。
  • 印刷・情報関連事業: オフセットインキ、金属インキ、印刷機械、印刷機器、プリプレスシステム、印刷材料などを扱う事業。
  • その他の事業: 原料販売、役務提供、不動産の賃貸管理、子会社の持株会社などを含む事業。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様な製品ラインナップとグローバルな事業展開により、幅広い市場ニーズに対応。

今後の展開・方針

特定上場会社等として、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準を連結ベースの数値に基づいて判断し、グローバル市場でのさらなる成長を目指す。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当企業グループは、基盤事業の生産拠点整備、成長分野の供給体制強化及び環境対策を重視し、毎年多額の設備投資を行ってきました。これにより、生産能力の増強と効率化を図り、各製造所での設備更新や新規設備の導入を進めています。資金は主に自己資金及び借入金を利用しており、近年では収益分配請求権設定契約に基づく資金調達も行っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (127億30百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: トーヨーカラー株式会社富士製造所における色材・機能材製造設備及び建物、トーヨーケム株式会社川越製造所におけるポリマー・塗加工製造設備及び建物、東洋インキ株式会社埼玉製造所におけるグラビアインキ製造設備、東洋インキインド株式会社におけるオフセットインキ製造設備及び建物
  • 2016-03-31 (115億41百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: トーヨーカラー株式会社富士製造所におけるオフセットインキ製造設備及び建物、トーヨーケム株式会社川越製造所におけるポリマー・塗加工製造設備及び建物、東洋インキインド株式会社におけるグラビアインキ製造設備、トーヨーケムスペシャリティケミカル株式会社におけるオフセットインキ製造設備及び建物
  • 2017-03-31 (141億91百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: トーヨーカラー株式会社富士製造所におけるオフセットインキ製造設備及び建物、トーヨーケム株式会社川越製造所におけるポリマー製造設備、東洋インキインド株式会社におけるグラビアインキ製造設備、東洋インキヨーロッパ株式会社におけるオフセットインキ製造設備及び建物
  • 2017-12-31 (67億69百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 東洋インキインド株式会社におけるプラスチック用着色剤製造設備及び建物、トーヨーケム株式会社川越製造所におけるポリマー製造設備、トーヨーケムスペシャリティケミカル株式会社におけるグラビアインキ製造設備、マツイカガク株式会社におけるオフセットインキ製造設備及び建物
  • 2018-12-31 (97億52百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: トーヨーカラー株式会社富士製造所における顔料製造設備及び建物、トーヨーケム株式会社川越製造所におけるポリマー・塗加工製造設備、東洋インキ株式会社埼玉製造所におけるグラビアインキ製造設備、東洋インキヨーロッパスペシャリティケミカルズ株式会社における機能性インキ製造設備及び建物
  • 2019-12-31 (12,064百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: トーヨーカラー株式会社富士製造所における顔料製造設備及び建物、トーヨーケム株式会社川越製造所におけるポリマー・塗加工製造設備、江門東洋油墨有限公司における工場用土地使用権、東洋インキヨーロッパスペシャリティケミカルズ株式会社における機能性インキ製造設備及び建物
  • 2020-12-31 (13,885百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: トーヨーカラー株式会社富士製造所における顔料製造設備、東洋モートン株式会社埼玉工場における接着剤製造設備、江門東洋油墨有限公司における工場移設及びグラビアインキ製造設備、東洋インキヨーロッパスペシャリティケミカルズ株式会社における機能性インキ製造設備及び建物
  • 2021-12-31 (19,680百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: トーヨーカラー株式会社富士製造所における顔料製造設備、トーヨーケム株式会社川越製造所における技術・管理棟建設、江門東洋油墨有限公司における工場移設及びグラビアインキ製造設備、東洋プリンティングインクス株式会社における工場移設及びグラビアインキ、接着剤製造設備
  • 2022-12-31 (17,190百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: トーヨーカラー株式会社富士製造所における茂原工場からの機能移管、トーヨーケム株式会社川越製造所における技術・管理棟建設、東洋プリンティングインクス株式会社における工場建物及びグラビアインキ、オフセットインキ製造設備
  • 2023-12-31 (19,156百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: LioChem e-Materials LLCにおける工場用土地、建物及びリチウムイオン電池材料製造設備、トーヨーケム株式会社守山工場における貼付型医薬品工場移転、Toyo Printing Inks Inc.における工場建物及びグラビアインキ、オフセットインキ製造設備
  • 2024-12-31 (18,440百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: LioChem e-Materials LLCにおける工場用土地、建物及びリチウムイオン電池材料製造設備、トーヨーケム株式会社守山工場における貼付型医薬品工場移転、Toyo Printing Inks Inc.における工場建物及びグラビアインキ製造設備

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ