[4681] リゾートトラスト の財務・株価分析レポート

リゾートトラストの2025年03月期の営業利益は26,365百万円、営業利益率は10.6%と前年比5,246百万円増、営業利益率は0.1%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは会員制ホテル及びゴルフ場の建設・経営、ホテル会員権等の販売、メディカル事業を行っています。

事業セグメント

  • 会員権事業: 会員制ホテルの開発及び各種会員権の販売を行っています。主力商品として『エクシブ(XIV)』や『ベイコート倶楽部』などの会員制リゾートホテル会員権を販売しています。
  • ホテルレストラン等事業: リゾートホテル『エクシブ(XIV)』や『ベイコート倶楽部』、『サンメンバーズ』、『ホテルトラスティ』を中心としたホテル及びレストランの運営、清掃業務、会員制ホテルの施設相互利用サービス、損害保険代理業務、ヘアアクセサリー等の製造・販売及びトータルビューティー事業、ゴルフ場の運営を行っています。
  • メディカル事業: メディカル会員権の販売、その管理業務及びメディカルコンサルティング業務、居宅介護サービス事業を行っています。
  • その他: 不動産の賃貸管理業務、ポイント制度業務の請負業務、金銭の貸与業務を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 『エクシブ(XIV)』はローマ数字の14から来ており、特定ホテルの特定の一室を14人で共有する仕組みです。『バージョン』会員権や『フロアシェア制度』、『グレードシェア制度』など多様な会員権の選択肢を提供しています。
  • 『ベイコート倶楽部』では一室を15人で共有する24泊タイプと30人で共有する12泊タイプがあり、様々なタイプの部屋を利用可能です。
  • 『サンクチュアリコート』シリーズでは会員期間を50年間の定期借地権とし、客室グレードごとに共同所有する方式を採用しています。

今後の展開・方針

『サンクチュアリコート』シリーズの販売を開始し、会員期間を50年間とする新しい方式を導入しています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、主に会員制リゾートホテルの建設や既存施設の修繕を中心に設備投資を継続的に実施しており、ホテルレストラン事業やメディカル事業における新規施設の開業や既存施設の改修を通じて生産能力の増強を図っている。資金は自己資金及び借入金等で賄われている。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (40,192百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 会員制リゾートホテル建設、ザ・カハラ・ホテル&リゾートの取得、既存施設の修繕
  • 2016-03-31 (14,177百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: エクシブ鳥羽別邸の開業、既存施設の修繕、システム投資
  • 2017-03-31 (14,409百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: エクシブ湯河原離宮の開業、既存施設の修繕、システム投資
  • 2018-03-31 (26,490百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 芦屋ベイコート倶楽部の開業、既存施設の修繕、新規ホテルの新設準備
  • 2019-03-31 (20,652百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: エクシブ六甲サンクチュアリ・ヴィラ、ラグーナベイコート倶楽部の開業、既存施設の修繕、新規ホテルの新設準備
  • 2020-03-31 (16,870百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ホテルトラスティプレミア 日本橋浜町、ホテルトラスティプレミア 熊本の開業、既存施設の修繕、新規ホテルの新設準備
  • 2021-03-31 (15,391百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜、横浜ベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾートの開業、既存施設の修繕
  • 2022-03-31 (6,404百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 新規ホテルの新設準備、既存施設の修繕
  • 2023-03-31 (10,425百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 新規ホテルの新設準備、既存施設の修繕
  • 2024-03-31 (23,160百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 新規施設や既存施設の修繕
  • 2025-03-31 (20,980百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 新規施設や既存施設の修繕

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ