[4812] 電通総研 の財務・株価分析レポート

電通総研の2024年12月期の営業利益は21,039百万円、営業利益率は13.8%と前年比11百万円増、営業利益率は1.0%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、当社、子会社14社、関連会社4社により構成され、6つのサービス品目を統合的に提供し、金融ソリューション、ビジネスソリューション、製造ソリューション、コミュニケーションITの4つを報告セグメントとしております。

事業セグメント

  • 金融ソリューション: 金融機関をはじめ企業における各種金融業務を支援するITソリューションの提供を主たる事業としております。
  • ビジネスソリューション: 会計・人事を中心に経営管理業務を対象とするITソリューションの提供を主たる事業としております。
  • 製造ソリューション: 製造業の製品開発/製造/販売/保守にわたる製品ライフサイクル全般を対象とするITソリューションの提供を主たる事業としております。
  • コミュニケーションIT: マーケティングから基幹業務領域まで企業のバリューチェーンやビジネスプロセスの最適化を支援するITソリューションの提供を主たる事業としております。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 業務プロセスの変革やITの活用に関するコンサルティングサービス、顧客の個別要求に基づくシステム構築サービス、独自に企画・開発したソフトウェアの提供、アウトソーシング・運用保守サービスなど多岐にわたるサービスを提供。

今後の展開・方針

2024年には株式会社ミツエーリンクスの株式を取得し子会社化、株式会社アイティアイディおよび株式会社ISIDビジネスコンサルティングを吸収合併。Dentsu Innovation Studio Inc.は清算結了。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、主にオフィス環境整備や通信・電気設備の取替、備品の更新を中心に設備投資を行い、効率化を図ってきました。特に2017年には実験場の土地購入も行い、実験用設備の取得も継続的に行っています。全体として、効率化を目的とした設備投資が継続的に行われています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (321百万円)
    目的: 効率化
    詳細: オフィス環境整備のための内装工事、通信・電気等設備の取替
  • 2015-12-31 (131百万円)
    目的: 効率化
    詳細: オフィス環境整備のための内装工事、通信・電気等設備の取替、備品の更新
  • 2016-12-31 (146百万円)
    目的: 効率化
    詳細: オフィス環境整備のための内装工事、通信・電気等設備の取替、備品の更新
  • 2017-12-31 (787百万円)
    目的: 効率化
    詳細: オフィス環境整備のための内装工事、通信・電気等設備の取替、備品の更新、実験場の土地購入
  • 2018-12-31 (688百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 実験用設備の取得、オフィス環境整備のための内装工事、通信・電気等設備の取替、備品の更新
  • 2019-12-31 (392百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 実験用設備の取得、オフィス環境整備のための内装工事、通信・電気等設備の取替、備品の更新
  • 2020-12-31 (303百万円)
    目的: 効率化
    詳細: オフィス環境整備のための内装工事、通信・電気等設備の取替、備品の更新
  • 2021-12-31 (316百万円)
    目的: 効率化
    詳細: オフィス環境整備のための内装工事、通信・電気等設備の取替、備品の更新
  • 2022-12-31 (416百万円)
    目的: 効率化
    詳細: オフィス環境整備のための内装工事、通信・電気等設備の取替、備品の更新
  • 2023-12-31 (166百万円)
    目的: 効率化
    詳細: オフィス環境整備のための内装工事、通信・電気等設備の取替、備品の更新
  • 2024-12-31 (339百万円)
    目的: 効率化
    詳細: オフィス環境整備のための内装工事、通信・電気等設備の取替、備品の更新

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ