[4928] ノエビアホールディングス の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、化粧品・トイレタリー・医薬品・食品の製造販売及び化粧雑貨の仕入販売を主な事業内容としています。

事業セグメント

  • 化粧品事業: 国内外で化粧品及びトイレタリーの製造販売、化粧雑貨の仕入販売を行っています。カウンセリング化粧品、セルフ化粧品、その他化粧品に分けられ、国内では㈱ノエビア、㈱ボナンザ、常盤薬品工業㈱、㈱常盤メディカルサービスが事業を展開しています。海外では、ノエビア ユーエスエー インク、ノエビア カナダ インク、台湾蘭碧兒股份有限公司、上海諾依薇雅商貿有限公司が化粧品の仕入販売等を行っています。
  • 医薬・食品事業: 国内では、常盤薬品工業㈱が一般用医薬品、医薬部外品、食品の製造販売を行い、㈱常盤メディカルサービスが配置薬、医薬部外品、食品の仕入販売を行っています。㈱ノエビアは食品の仕入販売を行っています。海外では、ノエビア ユーエスエー インク、ノエビア カナダ インク、台湾蘭碧兒股份有限公司が食品の仕入販売を行っています。
  • その他の事業: ㈱ノエビアがアパレル・ボディファッションの仕入販売を行い、㈱ノエビアアビエーションが航空運送事業、運航受託、ハンドリング及び格納庫賃貸事業を行っています。日本フライトセーフティ㈱が航空機操縦訓練事業を行い、ノエビア アビエーション インクが航空機・船舶等の仕入販売及び航空運送事業を行っています。ノエビア ヨーロッパ エスアールエルが欧州における化粧品市場のリサーチ等を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 化粧品事業では、カウンセリング化粧品、セルフ化粧品、その他化粧品に分けて多様な製品を提供し、販売代理店を通じた対面販売やレッスン型サロンの展開により顧客との密接な関係を築いています。
  • 医薬・食品事業では、一般用医薬品、医薬部外品、食品の多様な製品ラインナップを持ち、卸を通じた広範な販売ネットワークを有しています。

今後の展開・方針

今後も国内外での事業拡大を図り、特に化粧品市場においては新たな市場開拓や製品開発を進める予定です。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社は、2014年から2024年にかけて、生産設備の増強と研究開発機能の充実・強化を目的とした設備投資を継続的に実施してきました。各年度において、化粧品事業、医薬・食品事業、その他の事業に対して、設備の更新や新設を行い、総額は年々変動しつつも、全体として生産能力の向上を図ってきました。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2014-09-30 (2,989百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化粧品事業では既存設備の更新、医薬・食品事業ではドリンク製品の生産設備更新、その他の事業では航空機の取得を実施
  • 2015-09-30 (3,225百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化粧品事業では既存設備の更新、医薬・食品事業ではドリンク製品の生産設備新設、その他の事業では経常的な設備の更新を実施
  • 2016-09-30 (2,506百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化粧品事業では既存設備の更新、医薬・食品事業では倉庫設備の取得、その他の事業では経常的な設備の更新を実施
  • 2017-09-30 (1,497百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化粧品事業では機械装置及び運搬具の更新、医薬・食品事業では生産設備の更新、その他の事業では経常的な設備の更新を実施
  • 2018-09-30 (1,375百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化粧品事業では工具器具備品及び運搬具の更新、医薬・食品事業では工具器具備品の更新、その他の事業では運搬具の購入を実施
  • 2019-09-30 (1,994百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化粧品事業では建物及び運搬具の更新、医薬・食品事業では建物及び運搬具の更新、その他の事業では運搬具の購入を実施
  • 2020-09-30 (1,456百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化粧品事業では建物及び土地の取得、医薬・食品事業では建物の取得及び機械装置の更新、その他の事業では運搬具の取得を実施
  • 2021-09-30 (539百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化粧品事業では製造設備の更新、医薬・食品事業では製造設備の更新、その他の事業では運搬具の取得を実施
  • 2022-09-30 (605百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化粧品事業では建物及び建物附属設備の更新、医薬・食品事業では製造設備の更新、その他の事業では運搬具の取得を実施
  • 2023-09-30 (974百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化粧品事業ではソフトウエアの更新、医薬・食品事業では製造設備の更新、その他の事業では運搬具の更新を実施
  • 2024-09-30 (1,036百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 化粧品事業では運搬具、ソフトウエア及び製造設備の更新、医薬・食品事業ではソフトウエア及び製造設備の更新、その他の事業では運搬具の更新を実施

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ