[4967] 小林製薬 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、小林製薬㈱及び40社の子会社で構成され、国内事業と国際事業を主に行っています。

事業セグメント

  • ヘルスケア(医薬品): アンメルツ、アイボン、のどぬ~る、命の母、ナイシトールなどの医薬品を取り扱う。主な会社は小林製薬㈱、富山小林製薬㈱、仙台小林製薬㈱など。
  • ヘルスケア(口腔衛生品): タフデント、パーシャルデント、タフグリップ、糸ようじ、ブレスケアなどの口腔衛生品を取り扱う。主な会社は小林製薬㈱、富山小林製薬㈱、仙台小林製薬㈱など。
  • 日用品(芳香・消臭剤): サワデー、無香空間、ブルーレット、消臭元、キムコ、トイレその後になどの芳香・消臭剤を取り扱う。主な会社は小林製薬㈱、富山小林製薬㈱、仙台小林製薬㈱など。
  • 日用品(雑貨品及び食品): カイロ熱さまシート、サラサーティ、ポット洗浄中、あせワキパット、ケシミン、オードムーゲなどの雑貨品及び食品を取り扱う。主な会社は小林製薬㈱、富山小林製薬㈱、愛媛小林製薬㈱など。
  • その他: 資産管理、運送業、合成樹脂容器の製造販売、不動産管理業、広告企画制作、販促用品製作、販売促進・市場調査、小売業、薬局の経営、清掃業などを行う。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様な製品ラインナップと国内外に広がる事業ネットワーク。

今後の展開・方針

今後も国内外での事業拡大を図り、各分野での製品開発と市場開拓を進める。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、設備投資は生産能力の向上、新製品開発の強化、合理化、及び国際市場でのビジネス拡大を目的として実施されてきました。特に、医薬品工場の建設や国際市場への進出に重点を置き、各事業の競争力強化を図っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (3,655百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 家庭用品製造販売事業で新製品開発の強化、生産能力の向上と合理化のための投資。通信販売事業の拡大に備えたソフトウェアなどの投資。その他事業で事業拡大に備え有形固定資産の取得。全社資産としてソフトウェア等の投資。
  • 2016-03-31 (4,317百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内および海外家庭用品製造販売事業で新製品開発の強化、生産能力の向上と合理化のための投資。通信販売事業の拡大に備えたソフトウェアなどの投資。その他事業で事業拡大に備え有形固定資産の取得。全社資産としてソフトウェア等の投資。
  • 2016-12-31 (6,269百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内家庭用品製造販売事業で新製品開発の強化、生産能力の向上と合理化のための投資。北米における一般用医薬品ビジネスの展開・拡大のための投資。通信販売事業の拡大に備えたソフトウェアなどの投資。その他事業で事業拡大に備え有形固定資産の取得。全社資産としてソフトウェア等の投資。
  • 2017-12-31 (3,360百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内家庭用品製造販売事業で新製品開発の強化、生産能力の向上と合理化のための投資。一般用医薬品ビジネスの展開・拡大のための投資。通信販売事業の拡大に備えたソフトウェアなどの投資。その他事業で事業拡大に備え有形固定資産の取得。全社資産としてソフトウェア等の投資。
  • 2018-12-31 (6,415百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内家庭用品製造販売事業で新製品開発の強化、生産能力の向上と合理化のための投資。一般用医薬品ビジネスの展開・拡大のための投資。通信販売事業の拡大に備えたソフトウェアなどの投資。その他事業で事業拡大に備え有形固定資産の取得。全社資産としてソフトウェア等の投資。
  • 2019-12-31 (6,073百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内事業で新製品開発の強化、生産能力の向上と合理化のための投資。一般用医薬品ビジネスの展開・拡大のための投資。通信販売事業の拡大に備えたソフトウェアなどの投資。その他事業で事業拡大に備え有形固定資産の取得。全社資産としてソフトウェア等の投資。
  • 2020-12-31 (15,116百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内事業で新製品開発の強化、生産能力の向上と合理化のための投資。北米における一般用医薬品ビジネスの展開・拡大のための投資。通信販売事業の拡大に備えたソフトウェアなどの投資。その他事業で事業拡大に備え有形固定資産の取得。全社資産としてソフトウェア等の投資。
  • 2021-12-31 (5,278百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内事業で新製品開発の強化、生産能力の向上と合理化のための投資。一般用医薬品ビジネスの展開・拡大のための投資。通信販売事業の拡大に備えたソフトウェアなどの投資。その他事業で事業拡大に備え有形固定資産の取得。全社資産としてソフトウェア等の投資。
  • 2022-12-31 (15,794百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内事業で全世界に供給可能な医薬品工場の建設のための投資。中国における日用品ビジネスの展開・拡大のための投資。通信販売事業の拡大に備えたソフトウェアなどの投資。その他事業で事業拡大に備え有形固定資産の取得。全社資産としてソフトウェア等の投資。
  • 2023-12-31 (26,887百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内事業で全世界に供給可能な医薬品工場の建設のための投資。米国におけるサプリメント及び一般医薬品ビジネスの展開・拡大のための投資。その他事業で事業拡大に備え有形固定資産の取得。全社資産としてソフトウェア等の投資。
  • 2024-12-31 (24,861百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内事業で全世界に供給可能な医薬品工場の建設のほか、開発機能集約のため中央研究所の移転による建設の投資。中国における日用品の市場拡大のため生産能力の拡充に向けた新棟の建設・設備投資。

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ