[4971] メック の財務・株価分析レポート

メックの2024年12月期の営業利益は4,562百万円、営業利益率は25.0%と前年比2,070百万円増、営業利益率は7.2%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、電子基板・電子部品用薬品の製造販売および電子基板用機械、電子基板用資材の販売を行っています。世界の電子基板・電子部品市場を包括できる体制を整えています。

事業セグメント

  • 電子基板・電子部品資材事業: 電子基板・電子部品製造用薬品の開発・製造販売および関連機械、資材の販売を行っています。主に金属の表面処理剤を提供し、半導体パッケージ基板やディスプレイ用のCOF基板製造用に高いシェアを持っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 当社薬品は、次世代通信システム、IoT、AIの多様化、クルマの電動化・自動化・コネクテッド化やDX・GXの進展等の技術の広がりを背景に、高密度化や技術革新が進む市場で高いシェアを獲得しています。
  • 密着向上剤のCZシリーズは、銅の表面に凹凸の形状を形成し、密着性を飛躍的に向上させることが可能です。
  • エッチング剤のEXEシリーズはディスプレイで半導体を搭載するCOF基板で高いシェアを獲得しています。

今後の展開・方針

市場ニーズに合った製品の開発、製品・サービスを提供することにより、事業を通じた社会課題の解決に取り組み、世界中のどの地域の顧客に対しても高付加価値で高品質な製品を生産し、営業を行うことで事業の拡大を目指しています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、主に生産能力向上を目的とした製造設備の増強を中心に設備投資を行ってきました。特に尼崎事業所の建設や新工場用地の取得など、新規事業の展開も含まれています。資金は主に自己資金で賄われていますが、2017年には借入金も活用されています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (2億83百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産能力向上のための製造設備の増強
  • 2016-03-31 (22億8百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 尼崎事業所の建設
  • 2017-03-31 (20億33百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 尼崎事業所の建設
  • 2017-12-31 (6億47百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 尼崎事業所の建設
  • 2018-12-31 (5億92百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産能力向上のための製造設備の増強
  • 2019-12-31 (1,362百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産能力向上のための製造設備の増強
  • 2020-12-31 (847百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産能力向上のための製造設備の増強
  • 2021-12-31 (529百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産能力向上のための製造設備の増強
  • 2022-12-31 (698百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産能力向上のための製造設備の増強
  • 2023-12-31 (1,870百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 新工場用地の取得および生産能力向上のための製造設備の増強
  • 2024-12-31 (699百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産能力向上のための製造設備の増強

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ