[4977] 新田ゼラチン の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、コラーゲン事業をグローバルに展開し、製造・販売を分担しつつ相互に協力して事業活動を行っています。

事業セグメント

  • ゼラチン: 食品用・カプセル用・写真用ゼラチン、副産物(リン酸カルシウムほか)を含む製品群
  • コラーゲンペプチド: 健康食品用・美容用コラーゲンペプチドを含む製品群
  • 食品材料: 食肉加工食品用安定剤、デザート用ゲル化剤を含む製品群
  • バイオメディカル: 医療用コラーゲン・ゼラチンを含む製品群

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 製品区分別に事業を展開し、グローバルな製造・販売体制を持つこと

今後の展開・方針

事業内容の記載を製品区分別に変更し、さらなる事業の効率化と拡大を図る

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、ゼラチン製品の生産維持・品質向上を目的とした設備更新や省エネ設備導入、コラーゲンペプチド供給力増強、コラーゲンケーシング生産性向上を中心に設備投資を行ってきました。近年では、グローバルでの安定生産・供給体制の維持・最適化を進め、高付加価値製品・サービスの創造を目指し、効率化を図るための投資を続けています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (2,381百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ゼラチン製品のグローバルコスト実現、コラーゲンペプチド供給力増強、コラーゲンケーシング生産性向上。ニッタゼラチンユーエスエーInc.のコラーゲンペプチド工場新設、ニッタケーシングズInc.のコラーゲンケーシング生産設備導入・更新。
  • 2016-03-31 (1,462百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 高付加価値製品の開発、ゼラチン・コラーゲンペプチド製品の最適生産・最適販売、コラーゲンケーシング生産性向上。ニッタケーシングズInc.のコラーゲンケーシング生産性向上設備導入、ニッタゼラチンインディアLtd.の環境改善、品質向上。
  • 2017-03-31 (2,060百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 高付加価値製品の開発、ゼラチン・コラーゲンペプチド製品の最適生産・最適販売。北米ケーシング工場の生産性向上設備導入、インドゼラチン工場の環境改善、品質向上。
  • 2018-03-31 (1,269百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 高付加価値製品開発、最適生産・最適販売。国内工場の設備更新や省エネ設備、研究開発設備等。
  • 2019-03-31 (1,626百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 生産・供給体制のグローバルでの最適化。ぶんせき館の竣工、コージェネレーション設備更新、ゼラチン増産設備。
  • 2020-03-31 (1,098百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 生産・供給体制のグローバルでの最適化。ゼラチン生産維持・品質向上、ゼラチン工場耐震化、研究開発器機導入。
  • 2021-03-31 (1,359百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 生産・供給体制のグローバルでの最適化。ゼラチン製品生産維持・品質向上、医療用コラーゲン製品の新規開発・増産。
  • 2022-03-31 (2,344百万円)
    目的: 効率化
    詳細: グローバルでの安定生産・供給体制の維持・最適化。みらい館建設、ゼラチン製品生産維持・品質向上。
  • 2023-03-31 (2,113百万円)
    目的: 効率化
    詳細: グローバルでの安定生産・供給体制の維持・最適化。新研究開発・製造棟「みらい館」の建設及び設備導入。
  • 2024-03-31 (1,407百万円)
    目的: 効率化
    詳細: グローバルでの安定生産・供給体制の維持・最適化。ゼラチン製品生産維持・品質向上、環境保全対応設備等の導入。
  • 2025-03-31 (1,838百万円)
    目的: 効率化
    詳細: グローバルでの安定生産・供給体制の維持・最適化。ゼラチン製品生産維持・品質向上、環境保全対応設備等の導入。

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ