[4985] アース製薬 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、家庭用品事業と総合環境衛生事業を展開しており、子会社19社(うち連結子会社12社)と共に構成されています。持株会社である大塚ホールディングス㈱を含む企業グループは、医療関連、ニュートラシューティカルズ関連、消費者関連及びその他の事業活動を展開しています。

事業セグメント

  • 家庭用品事業: 虫ケア用品、口腔衛生用品、入浴剤などの日用品の製造販売を行い、一部製品については仕入販売も行っています。連結子会社は、各地域で日用品や虫ケア用品の製造販売を行っています。
  • 総合環境衛生事業: アース環境サービス㈱が食品関連、医薬品関連の工場や医療機関を対象に、異物混入や汚染を防ぎ、最適な衛生環境を維持・改善するサービスを提供し、品質保証活動をサポートしています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 家庭用品事業では、虫ケア用品や日用品の多様な製品ラインナップを持ち、各地域での製造販売を通じて市場に対応しています。
  • 総合環境衛生事業では、幅広い分野での防虫・防鼠、清掃、消毒の環境衛生管理サービスを提供し、専門的なコンサルティング業務も行っています。

今後の展開・方針

今後も家庭用品事業と総合環境衛生事業の強化を図り、各地域での市場拡大を目指します。特に、科学的根拠に基づいたニュートラシューティカルズ関連の事業展開を進め、品質保証活動のサポートを強化します。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは過去数年間にわたり、生産設備の増強と研究開発機能の充実・強化を目的とした設備投資を継続的に実施してきました。各年度において、家庭用品事業と総合環境衛生事業の両セグメントでの設備投資が行われており、特に生産設備の更新や新工場の建設、基幹システムの更新が主な投資内容となっています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2014-12-31 (27億51百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 家庭用品事業では生産設備の更新と金型及び研究機器等の購入、総合環境衛生事業では研究所の建設を実施
  • 2015-12-31 (51億50百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 家庭用品事業ではモンダミン新工場の建設を含む生産設備と金型及び研究機器等の購入、総合環境衛生事業では研究所の建設を実施
  • 2016-12-31 (56億77百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 家庭用品事業ではモンダミン新工場の建設及びARS CHEMICAL(THAILAND)CO.,LTD.の工場用地を含む生産設備等の購入、総合環境衛生事業では研究所関連設備を実施
  • 2017-12-31 (36億17百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 家庭用品事業では入浴剤『温泡』生産ラインなどの生産設備等の購入及び更新、総合環境衛生事業では検査及び施工機器の購入と事務所の改修を実施
  • 2018-12-31 (25億8百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 家庭用品事業では消臭芳香剤『スッキーリ!』生産ラインなどの生産設備と金型及び研究機器等の購入、総合環境衛生事業では検査及び施工機器の購入と事務所の改修を実施
  • 2019-12-31 (2,613百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 家庭用品事業では生産設備の更新と金型及び研究機器等の購入、総合環境衛生事業では基幹システムの更新を実施
  • 2020-12-31 (3,373百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 家庭用品事業では白元アース㈱及び㈱バスクリンの入浴剤生産設備と研究機器等の購入、総合環境衛生事業では基幹システムの更新を実施
  • 2021-12-31 (2,928百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 家庭用品事業では生産設備の更新と金型及び研究機器等の購入、ITシステムの更新、総合環境衛生事業では教育訓練用施設の建設と基幹システムの改修を実施
  • 2022-12-31 (5,883百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 家庭用品事業では入浴剤『温泡』生産ラインなどの生産設備と金型及び研究機器等の購入、基幹システムの更新、総合環境衛生事業では事務所の改修と検査及び施工機器の購入、社内システムの改修を実施
  • 2023-12-31 (6,473百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 家庭用品事業では基幹システムの更新と入浴剤『温泡』生産ラインなどの生産設備、金型及び研究機器等の購入、総合環境衛生事業では事務所の改修と検査及び施工機器の購入、社内システムの改修を実施
  • 2024-12-31 (4,376百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 家庭用品事業ではアース・ペット㈱の沖縄工場の建屋、生産設備、入浴剤『温泡 デカまる』の生産設備の更新と金型及び研究機器等の購入、総合環境衛生事業では事務所の改修と検査及び施工機器の購入、社内システムの改修を実施

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ