[4994] 大成ラミックグループ の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、食品業界を中心に液体包装の分野で包装フィルムの開発・製造・販売を行い、液体調味料向けの包装システムを提供しています。

事業セグメント

  • 包装フィルム: 液体充填用フィルム事業では、即席麺の液体スープやドレッシング、タレ類などを包装するラミネートフィルムを製造販売しています。ラミネート汎用品事業では、粉末・乾燥物用やトイレタリー・コスメティック関連製品用のラミネートフィルムを製造販売しています。
  • 包装機械: 液体充填用フィルムに内容物を充填するための液体充填機「DANGAN」を開発・製造し、食品メーカー等へ販売しています。充填機は高速化と再現性を重視し、IoT化による業務改善・効率化をサポートするクラウドサービスも提供しています。

事業の特徴・強み

  • 液体包装分野でのたゆまぬ研究と実践により培ったノウハウを活かし、安全、安心、便利、持続可能な社会の実現に貢献しています。
  • 高機能なフィルムの提供により、液漏れ防止やロスの低減、保存性や易開封性など、お客様のニーズに応えています。
  • 充填機のIoT化により、稼働状況の遠隔把握や生産状態の可視化・分析を可能にし、DX推進をサポートしています。

今後の展開・方針

2025年4月1日付で、大成ラミック販売及び機械製造分割準備株式会社を大成ラミック株式会社に、大成ラミックフィルム製造分割準備株式会社をDANGANフィルム株式会社に商号変更し、液体包装フィルムの販売及び液体充填機の開発・製造・販売事業を承継します。また、2025年4月1日に大成ラミックグループ株式会社に商号変更します。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、企業は生産体制の強化・合理化、品質体制の強化を中心に設備投資を行い、販売体制の強化や研究開発体制の強化にも注力している。特に、液体充填機の生産拠点の増築や新市場への進出、耐震補強など多岐にわたる投資を実施している。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (5億10百万円)
    目的: 生産能力増強, 合理化, 品質体制強化, 新規事業
    詳細: 生産体制の強化・合理化、品質体制の強化、基幹システムの開発、太陽光発電設備への投資
  • 2016-03-31 (11億24百万円)
    目的: 生産能力増強, 合理化, 品質体制強化, 研究開発
    詳細: 生産体制の強化・合理化、品質体制の強化、研究開発用機器への投資
  • 2017-03-31 (16億75百万円)
    目的: 生産能力増強, 合理化, 品質体制強化, 販売能力増強, 研究開発
    詳細: 生産体制の強化・合理化、品質体制の強化、工場設備投資、液体充填機販売強化のための営業支店のショールーム・デモルーム化、研究開発体制の強化
  • 2019-03-31 (1,374百万円)
    目的: 生産能力増強, 合理化, 品質体制強化, 研究開発
    詳細: 液体充填機の生産拠点である新潟事業所の増築、生産体制の強化・合理化、品質体制の強化、研究開発用設備への投資
  • 2020-03-31 (857百万円)
    目的: 販売能力増強, 生産能力増強, 合理化, 品質体制強化, 研究開発
    詳細: 韓国市場における販売拡大を目的とした韓国支店の開設、生産体制の強化・合理化、品質体制の強化、研究開発用設備への投資
  • 2021-03-31 (1,280百万円)
    目的: 生産能力増強, 合理化, 品質体制強化, 研究開発
    詳細: 連結子会社(Taisei Lamick USA, Inc.)における業績拡大に伴う本社拠点の移転、生産体制の強化・合理化、品質体制の強化、研究開発用設備への投資
  • 2022-03-31 (775百万円)
    目的: 生産能力増強, 合理化, 品質体制強化, 販売能力増強
    詳細: 生産体制の強化・合理化、品質体制の強化、工場設備投資、販売体制の強化・合理化への投資
  • 2023-03-31 (1,765百万円)
    目的: 環境対応, 生産能力増強, 合理化, 品質体制強化, 販売能力増強
    詳細: 耐震補強のための社員寮建設、生産体制の強化・合理化、品質体制の強化、工場設備投資、販売体制の強化・合理化への投資
  • 2024-03-31 (2,909百万円)
    目的: 生産能力増強, 合理化, 品質体制強化, 販売能力増強
    詳細: 版製造設備をはじめとする生産体制の強化・合理化、品質体制の強化、工場設備投資、販売体制の強化・合理化への投資
  • 2025-03-31 (1,310百万円)
    目的: 生産能力増強, 合理化, 品質体制強化, 販売能力増強
    詳細: 生産体制の強化・合理化、品質体制の強化、工場設備投資、販売体制の強化・合理化への投資

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ