[5101] 横浜ゴム の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、当社及び子会社155社、関連会社36社で構成され、主にタイヤ、MB(コンベヤベルト、各種ホース、防舷材、マリンホース、航空部品)、スポーツ用品、情報処理サービスを提供しています。

事業セグメント

  • タイヤ事業: 乗用車用、トラック・バス用、小型トラック用、農業機械用、産業車両用、建設車両用、林業機械用などの各種タイヤ、チューブ、アルミホイール、自動車関連用品を製造販売。主要製造販売会社には愛知タイヤ工業㈱、ヨコハマタイヤリトレッド㈱、Yokohama Tire Philippines, Inc.などが含まれる。
  • MB事業: コンベヤベルト、各種ホース、防舷材、マリンホース、航空部品を製造販売。主要製造販売会社にはYokohama Industries Americas Inc.、Yokohama Industries Americas Ohio Inc.、Yokohama Industries Americas de Mexico, S. de R.L. de C. V.などが含まれる。
  • その他事業: スポーツ用品、情報処理サービスなどを提供。主要会社には㈱プロギア、ハマゴムエイコム㈱などが含まれる。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 当社グループは、国内外に広がる製造販売ネットワークを持ち、多様な製品ラインナップを提供している。

今後の展開・方針

今後もグローバルな製造販売ネットワークを活用し、各事業分野での市場拡大を図る。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、成長市場、成長分野および研究開発を中心に設備投資を継続的に実施してきました。特にタイヤ事業においては、新商品の上市や高性能化に対応するための国内外での製造設備の増強を進め、MB事業においてもホース配管事業の強化を図っています。これにより、生産能力の増強と品質向上を目指し、各事業の競争力を強化しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2014-12-31 (553億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: タイヤ事業で505億円の設備投資を実施。国内工場で116億円を投資し、北米でトラック・バス用タイヤ製造設備の新設に177億円を投資。インド、中国、フィリピン工場での設備拡張も含む。工業品事業では長野新工場建設などで35億円を投資。
  • 2015-12-31 (509億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: タイヤ事業で454億円の設備投資を実施。国内工場で140億円を投資し、北米でトラック・バス用タイヤ製造設備の新設に148億円を投資。中国、フィリピン工場での設備拡張も含む。MB事業で42億円を投資し、各種ホースの生産能力を増強。
  • 2016-12-31 (359億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: タイヤ事業で国内工場の製造設備増強に252億円を投資。MB事業で52億円を投資し、各種ホースの生産能力を増強。ATGで23億円を投資し、生産能力を増強。
  • 2019-12-31 (513億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: タイヤ事業で国内工場の製造設備増強を実施。海外子会社で工場拡張と商品の付加価値向上を図る。MB事業で各種ホースの生産能力を増強。ATGでオフハイウェイタイヤの生産能力を増強。
  • 2020-12-31 (284億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: タイヤ事業で国内工場の製造設備増強を実施。海外子会社で工場拡張と商品の付加価値向上を図る。MB事業で各種ホースの生産能力を増強。ATGでインドに工場を新設し、オフハイウェイタイヤの生産能力を増強。
  • 2021-12-31 (388億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: タイヤ事業で国内工場の製造設備増強を実施。海外子会社で工場拡張と商品の付加価値向上を図る。MB事業で中国の油圧用高圧ホースの生産能力を増強。ATGでオフハイウェイタイヤの生産能力を増強。
  • 2022-12-31 (549億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: タイヤ事業で国内工場の製造設備増強を実施。海外子会社で工場拡張と商品の付加価値向上を図る。MB事業で中国の油圧用高圧ホースの生産能力を増強し、米国とメキシコで自動車用ホース配管の生産体制を再編。
  • 2023-12-31 (624億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: タイヤ事業で国内工場の製造設備増強を実施。海外子会社で工場拡張を図る。MB事業で油圧用高圧ホースの生産能力を増強し、日本での生産能力を増強。工業資材のコンベヤベルト拡販に向けて日本での生産能力を増強。
  • 2024-12-31 (792億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: タイヤ事業で国内工場の製造設備増強を実施。海外子会社で工場拡張を図る。MB事業で工業資材のコンベヤベルト拡販に向けて日本での生産能力を増強。

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ