[5210] 日本山村硝子 の財務・株価分析レポート

日本山村硝子の2025年03月期の営業利益は3,108百万円、営業利益率は4.2%と前年比1,344百万円減、営業利益率は1.9%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、日本山村硝子株式会社を中心に、ガラスびん、プラスチック容器、エレクトロニクス用ガラス等の製造・販売および関連機器、プラント類の設計・製作・販売、輸送・保管・構内作業等の事業を展開しています。

事業セグメント

  • ガラスびん関連事業: ガラスびんの製造・販売を行い、子会社を通じて製品の仕入販売や包装資材・機械設備等の貿易業務を展開しています。
  • プラスチック容器関連事業: プラスチックキャップ等の製造を子会社に委託し、販売を行っています。中国での製造販売も行っています。
  • 物流関連事業: 製品の輸送・保管および構内作業を主にグループ外向けとグループ内向けに分けて行っています。
  • ニューガラス関連事業: エレクトロニクス用ガラス等の製造・販売を行い、電気・電子機器用ガラス部品の製造・販売も行っています。
  • その他事業: 農産物の生産・加工・販売を行い、包装資材・機械設備等の貿易業務を展開しています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様な製品ラインアップと国際的な貿易業務を通じた市場展開力。

今後の展開・方針

現在、清算手続き中の子会社があり、今後の事業展開において組織の整理を進めています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、ガラスびん関連事業を中心に、生産設備の更新や新設を通じて生産能力の増強を図ってきました。特に、秦皇島方圓包装玻璃有限公司や播磨工場、東京工場での設備投資が顕著です。また、プラスチック容器関連事業やニューガラス関連事業にも継続的に投資を行い、全体的な生産効率の向上を目指しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (4,659百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 秦皇島方圓包装玻璃有限公司での生産設備更新、国内3工場での生産設備導入・入替、宇都宮プラントでのプラスチックキャップ生産設備の維持更新、物流関連事業、ニューガラス関連事業、栽培設備新設や本社部門の設備投資
  • 2016-03-31 (5,276百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 埼玉工場でのガラス溶解窯の更新、播磨工場での生産設備導入、秦皇島方圓包装玻璃有限公司での新社屋建設と生産設備新設、宇都宮工場でのプラスチック製品生産設備の新設、物流関連事業、ニューガラス関連事業
  • 2017-03-31 (5,552百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 東京工場でのガラス溶解窯の更新、秦皇島方圓包装玻璃有限公司でのガラス溶解窯の更新、宇都宮プラントおよび関西プラントでの生産設備の改造、物流関連事業、ニューガラス関連事業
  • 2018-03-31 (4,417百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 播磨工場でのガラス溶解窯の更新、秦皇島方圓包装玻璃有限公司での生産設備新設とガラス溶解窯の更新、宇都宮プラントでの生産設備の新設、関西プラントでの生産設備の更新、物流関連事業、ニューガラス関連事業
  • 2019-03-31 (5,345百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 播磨工場でのガラス溶解窯の更新、秦皇島方圓包装玻璃有限公司でのガラスびん生産設備新設と更新、宇都宮プラントでの生産設備の新設、物流関連事業、ニューガラス関連事業
  • 2020-03-31 (4,093百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 埼玉工場でのガラスびん生産設備新設、播磨工場でのガラス溶解窯の更新、宇都宮プラントでのプラスチックキャップ生産設備の維持更新、物流関連事業、ニューガラス関連事業
  • 2021-03-31 (4,023百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 東京工場でのガラス溶解窯の更新、埼玉工場および播磨工場でのガラスびん生産設備更新と新設、宇都宮プラントでのプラスチックキャップ生産設備の新設、物流関連事業、ニューガラス関連事業
  • 2022-03-31 (2,173百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 播磨工場での生産設備更新と新設、東京工場でのガラスびん生産設備更新、プラスチック容器関連事業、物流関連事業、ニューガラス関連事業
  • 2023-03-31 (2,196百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 播磨工場でのガラスびん生産設備更新と新設、東京工場でのガラスびん生産設備更新、プラスチック容器関連事業、物流関連事業、ニューガラス関連事業
  • 2024-03-31 (4,269百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 播磨工場でのガラス溶解窯の更新、建物等、プラスチック容器関連事業、物流関連事業、ニューガラス関連事業
  • 2025-03-31 (4,048百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 東京工場でのガラス溶解窯の更新と生産設備更新および新設、播磨工場での生産設備更新、プラスチック容器関連事業、物流関連事業、ニューガラス関連事業

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ