[5214] 日本電気硝子 の財務・株価分析レポート

日本電気硝子の2024年12月期の営業利益は6,120百万円、営業利益率は2.0%と前年比16,540百万円増、営業利益率は5.8%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、電子・情報の分野における特殊ガラス製品及びガラス製造機械類の製造、販売を行う単一セグメントのガラス事業を展開しています。

事業セグメント

  • ガラス事業: 電子・情報の分野における特殊ガラス製品及びガラス製造機械類の製造、販売を行っています。

事業の特徴・強み

  • 当社グループは、ディスプレイ及び電子デバイス用特殊ガラス製品の製造、販売を行い、複合材、医療、耐熱、建築及びその他用特殊ガラス製品並びにガラス製造機械類の製造、販売を行っています。

今後の展開・方針

日本電気硝子(韓国)㈱、東陽電子硝子㈱、電気硝子(Korea)㈱、滋賀日万㈱の解散と清算手続きを進めています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、過去数年間にわたり、生産能力の増強と生産性の改善を目的とした設備投資を継続的に行ってきました。特に、電子・情報用ガラスや機能材料分野における設備の増設と更新、ガラス溶解炉の定期修繕、事業取得などを通じて、グローバルな生産体制の強化と市場拡大を図っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2014-12-31 (452億13百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 電気硝子(Korea)株式会社における生産設備増設、その他用ガラスにおける生産能力拡充
  • 2015-12-31 (492億11百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 電気硝子(厦門)有限公司における生産設備建設、マレーシア子会社における生産設備増強
  • 2016-12-31 (464億29百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 電気硝子(厦門)有限公司における生産設備建設、PPG Industries, Inc.の欧州ガラス繊維事業取得
  • 2017-12-31 (529億13百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産能力拡充、PPG Industries, Inc.の米国ガラス繊維事業取得
  • 2018-12-31 (493億39百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 電気硝子(厦門)有限公司における生産設備建設、エレクトリック・グラス・ファイバ・アメリカ, LLCにおける生産設備改善
  • 2019-12-31 (20,160百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: FPD用ガラスの製造プロセス改良、製造設備の更新
  • 2020-12-31 (23,447百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産性改善、ニッポン・エレクトリック・グラス・マレーシア Sdn.Bhd.における生産能力拡充
  • 2021-12-31 (44,894百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: FPD用ガラスの生産性改善、ガラスファイバ及び耐熱ガラスの生産性改善
  • 2022-12-31 (68,024百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 電気硝子(厦門)有限公司の事業基盤強化、ニッポン・エレクトリック・グラス・マレーシア Sdn. Bhd.におけるガラスファイバの拡販
  • 2023-12-31 (34,402百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ディスプレイ事業の生産性改善、ニッポン・エレクトリック・グラス・マレーシア Sdn. Bhd.における医療事業の生産能力拡充
  • 2024-12-31 (36,951百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ディスプレイ事業及び電子デバイス事業の拡販、製造設備の更新

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ