[5232] 住友大阪セメント の財務・株価分析レポート

住友大阪セメントの2025年03月期の営業利益は9,351百万円、営業利益率は4.3%と前年比2,100百万円増、営業利益率は1.0%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループはセメント、鉱産品、建材、光電子、新材料、その他の事業を展開しており、子会社46社及び関連会社13社で構成されています。

事業セグメント

  • セメント事業: セメントの製造・販売を中心に、生コンクリートの製造・販売、セメント工場における電力の販売、リサイクル原燃料の受入処理、電設・営繕工事、各種品質試験サービスを行っています。
  • 鉱産品事業: 石灰石や骨材の採掘・販売を行っています。
  • 建材事業: コンクリート構造物向け補修材料等の製造・販売、その関連工事を行っています。
  • 光電子事業: 光通信部品及び計測機器等の製造・販売を行っています。
  • 新材料事業: 各種セラミックス製品・各種ナノ粒子材料等の製造・販売を行っています。
  • その他事業: 遊休地を活用した不動産賃貸や情報処理サービス等を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様な事業分野にわたる製造・販売ネットワークを持ち、セメント事業では特約販売店を通じた広範な販売網を有しています。

今後の展開・方針

当連結会計年度の期首より、子会社の報告セグメントの区分を変更し、事業の効率化と拡大を図っています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、主力のセメント事業において生産・物流の合理化を進めることで事業基盤の安定化を図り、セメント以外の事業では成長分野への資源配分を行い収益拡大を目指している。これに基づき、毎年多額の設備投資を実施しており、特にセメント事業への投資が大きい。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (17,204百万円)
    目的: 合理化
    詳細: セメント事業13,351百万円、鉱産品事業1,710百万円、建材事業869百万円、光電子事業753百万円、新材料事業348百万円、その他事業170百万円
  • 2016-03-31 (19,494百万円)
    目的: 合理化
    詳細: セメント事業15,097百万円、鉱産品事業2,223百万円、建材事業743百万円、光電子事業735百万円、新材料事業281百万円、その他事業412百万円
  • 2017-03-31 (20,908百万円)
    目的: 合理化
    詳細: セメント事業14,719百万円、鉱産品事業1,992百万円、建材事業343百万円、光電子事業1,301百万円、新材料事業820百万円、その他事業1,729百万円
  • 2018-03-31 (25,141百万円)
    目的: 合理化
    詳細: セメント事業18,739百万円、鉱産品事業1,954百万円、建材事業329百万円、光電子事業1,431百万円、新材料事業1,766百万円、電池材料事業341百万円、その他事業577百万円
  • 2019-03-31 (19,043百万円)
    目的: 合理化
    詳細: セメント事業15,002百万円、鉱産品事業1,857百万円、建材事業322百万円、光電子事業127百万円、新材料事業1,558百万円、電池材料事業71百万円、その他事業103百万円
  • 2020-03-31 (20,245百万円)
    目的: 合理化
    詳細: セメント事業15,906百万円、鉱産品事業2,652百万円、建材事業486百万円、光電子事業361百万円、新材料事業754百万円、電池材料事業42百万円、その他事業42百万円
  • 2021-03-31 (21,452百万円)
    目的: 合理化
    詳細: セメント事業15,570百万円、鉱産品事業4,042百万円、建材事業426百万円、光電子事業163百万円、新材料事業911百万円、電池材料事業11百万円、その他事業326百万円
  • 2022-03-31 (20,684百万円)
    目的: 合理化
    詳細: セメント事業16,200百万円、鉱産品事業1,897百万円、建材事業405百万円、光電子事業162百万円、新材料事業1,883百万円、電池材料事業23百万円、その他事業110百万円
  • 2023-03-31 (29,666百万円)
    目的: 合理化
    詳細: セメント事業22,570百万円、鉱産品事業3,005百万円、建材事業466百万円、光電子事業220百万円、新材料事業3,184百万円、その他事業219百万円
  • 2024-03-31 (29,352百万円)
    目的: 合理化
    詳細: セメント事業22,642百万円、鉱産品事業4,208百万円、建材事業599百万円、光電子事業141百万円、新材料事業1,668百万円、その他事業91百万円
  • 2025-03-31 (30,825百万円)
    目的: 合理化
    詳細: セメント事業21,209百万円、鉱産品事業5,124百万円、建材事業389百万円、光電子事業103百万円、新材料事業3,913百万円、その他事業85百万円

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ