[5233] 太平洋セメント の財務・株価分析レポート

太平洋セメントの2025年03月期の営業利益は77,750百万円、営業利益率は8.7%と前年比21,280百万円増、営業利益率は2.3%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、太平洋セメント株式会社を中心に、セメント事業、資源事業、環境事業、建材・建築土木事業、その他に不動産、エンジニアリング、情報処理、金融、運輸・倉庫、化学製品、スポーツ、電力供給等の事業を展開しています。

事業セグメント

  • セメント事業: セメント及び生コンクリートの製造・販売を行い、国内外の関連会社を通じて事業を展開しています。
  • 資源事業: 骨材や石灰石製品の採掘・販売を行い、関連会社を通じて事業を展開しています。
  • 環境事業: 環境関連の事業を展開し、関連会社を通じて事業を行っています。
  • 建材・建築土木事業: コンクリート二次製品や建材の製造・販売、土木・建築関連の事業を展開しています。
  • その他事業: 不動産、エンジニアリング、情報処理、金融、運輸・倉庫、化学製品、スポーツ、電力供給等、多岐にわたる事業を展開しています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様な事業分野を持ち、国内外に広がる関連会社ネットワークを活用して事業を展開している点が強みです。

今後の展開・方針

新規事業を積極的に展開し、既存事業の強化とともにさらなる成長を目指しています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、主に生産能力の増強を目的とした設備投資を継続的に行っており、特にセメント事業への投資が大きな割合を占めている。資源事業や環境事業、建材・建築土木事業にも一定の投資を行い、全社的な資産の増強を図っている。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (421億6千万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: セメント事業257億7千3百万円、資源事業69億8千8百万円、環境事業2億2千4百万円、建材・建築土木事業29億1千6百万円、その他事業57億3千2百万円、全社資産5億2千5百万円
  • 2016-03-31 (440億7千6百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: セメント事業281億4千1百万円、資源事業78億7千8百万円、環境事業4億8千8百万円、建材・建築土木事業28億9千9百万円、その他事業38億9千6百万円、全社資産7億7千万円
  • 2017-03-31 (543億8千4百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: セメント事業348億4千1百万円、資源事業75億6千3百万円、環境事業12億3千5百万円、建材・建築土木事業25億7千2百万円、その他事業75億8千4百万円、全社資産5億8千7百万円
  • 2018-03-31 (580億8千7百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: セメント事業361億8千6百万円、資源事業84億7千6百万円、環境事業17億8千万円、建材・建築土木事業34億6千2百万円、その他事業76億2千4百万円、全社資産5億5千7百万円
  • 2019-03-31 (67,796百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: セメント事業38,557百万円、資源事業10,246百万円、環境事業1,852百万円、建材・建築土木事業3,626百万円、その他事業11,899百万円、全社資産1,614百万円
  • 2020-03-31 (77,677百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: セメント事業45,709百万円、資源事業10,972百万円、環境事業2,750百万円、建材・建築土木事業3,035百万円、その他事業13,246百万円、全社資産1,963百万円
  • 2021-03-31 (66,003百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: セメント事業41,682百万円、資源事業12,410百万円、環境事業638百万円、建材・建築土木事業2,223百万円、その他事業6,017百万円、全社資産3,031百万円
  • 2022-03-31 (73,373百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: セメント事業46,361百万円、資源事業13,078百万円、環境事業492百万円、建材・建築土木事業2,326百万円、その他事業7,289百万円、全社資産3,825百万円
  • 2023-03-31 (105,095百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: セメント事業87,646百万円、資源事業11,374百万円、環境事業435百万円、建材・建築土木事業2,157百万円、その他事業2,816百万円、全社資産666百万円
  • 2024-03-31 (89,408百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: セメント事業67,855百万円、資源事業13,603百万円、環境事業1,450百万円、建材・建築土木事業2,604百万円、その他事業3,736百万円、全社資産158百万円
  • 2025-03-31 (126,474百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: セメント事業98,309百万円、資源事業19,288百万円、環境事業500百万円、建材・建築土木事業3,857百万円、その他事業3,987百万円、全社資産533百万円

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ