[5244] jig.jp の財務・株価分析レポート

jig.jpの2025年03月期の営業利益は2,012百万円、営業利益率は14.6%と前年比208百万円増、営業利益率は0.1%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、一般消費者向け関連事業と自治体向け・企業向け関連事業を主な事業として取り組んでいます。

事業セグメント

  • 一般消費者向け関連: ライブ配信サービス「ふわっち」、フィーチャーフォン向けフルブラウザアプリ「jigブラウザ」、VTuber関連サービス、飲食店予約電話代行アプリ「Pecotter(ペコッター)」を提供。
  • 自治体向け・企業向け関連: プログラミング専用こどもパソコン「IchigoJam」、自治体向け「オープンデータプラットフォーム」を提供。

事業の特徴・強み

  • 「ふわっち」は、一般の方が簡単に配信を始められる敷居の低さと、多様な配信内容、幅広いユーザー層が特徴。ライブ配信中のアイテム販売が主な収益源で、ユーザー間のリアルタイムなコミュニケーションを促進する。
  • 「jigブラウザ」は、フィーチャーフォンからPCサイトを閲覧可能にするフルブラウザアプリで、月額利用料や広告収入を得ている。
  • VTuber事業では、モーション・キャプチャー技術とアニメルック・アバターを用いたキャラクターIP開発やプラットフォーム運営を行う。
  • 「Pecotter(ペコッター)」は、飲食店への予約電話代行アプリで、世界の食卓を明るくにぎやかにすることをミッションとしている。
  • 「IchigoJam」は、プログラミング教材として企業や学校で活用され、販売台数に応じたライセンス料を収益源としている。
  • オープンデータプラットフォームは、自治体の公開データを統一形式に変換し、利用料を収益源としている。

今後の展開・方針

当社グループは、ライブ配信サービス「ふわっち」の新たなユーザー獲得やユーザー層の拡大を図るため、イベントやランキング戦を設けることや、期間限定アイテムの販売を行う等、配信が盛り上がる企画を提供する。また、プラットフォームの健全性維持のための仕組みを構築し、ユーザーが安心して利用できる環境を整備する。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、研究開発機能の充実・強化を目的とした設備投資を継続的に実施しており、主要な投資内容としては新社屋の建設、ノートPCの購入、東京本社の移転などが含まれています。重要な設備の除却や売却は行われていません。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2023-03-31 (418,663千円)
    目的: 研究開発機能の充実・強化
    詳細: 新社屋件造成工事・建設、ノートPC購入
  • 2024-03-31 (16,625千円)
    目的: 研究開発機能の充実・強化
    詳細: ノートPC購入
  • 2025-03-31 (138,135千円)
    目的: 研究開発機能の充実・強化
    詳細: 東京本社の移転及びPC等購入

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ