[5269] 日本コンクリート工業 の財務・株価分析レポート

日本コンクリート工業の2025年03月期の営業利益は990百万円、営業利益率は1.9%と前年比817百万円減、営業利益率は1.5%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、日本コンクリート工業株式会社を中心に、子会社27社及び関連会社4社で構成され、ポール、パイル及び土木製品等の製造・販売、原材料の調達、製品の輸送、工事請負を行っています。

事業セグメント

  • 基礎事業: パイル製品の製造・販売及び工事請負を行っています。関連会社には、NC日混工業㈱、NCマネジメントサービス㈱、NC工基㈱、NC西日本パイル製造㈱、NC鋼材㈱、NCロジスティックス㈱、NC貝原パイル製造㈱、NC四国コンクリート工業㈱、NC関東パイル製造㈱、NC貝原コンクリート㈱、NC東日本コンクリート工業㈱、NC中部パイル製造㈱、NC九州㈱、北海道コンクリート工業㈱、東北ポール㈱、日本海コンクリート工業㈱、中国高圧コンクリート工業㈱、九州高圧コンクリート工業㈱が含まれます。
  • コンクリート二次製品事業: ポール製品、土木製品等の製造・販売及び工事請負を行っています。関連会社には、NC日混工業㈱、NCマネジメントサービス㈱、NC工基㈱、NC西日本パイル製造㈱、NCセグメント㈱、NCロジスティックス㈱、NC四国コンクリート工業㈱、NCプレコン㈱、NC貝原コンクリート㈱、NC東日本コンクリート工業㈱、NC中日本コンクリート工業㈱、NC九州㈱、フリー工業㈱、NIPPON CONCRETE (Myanmar) Co., Ltd.、北海道コンクリート工業㈱、東北ポール㈱、日本海コンクリート工業㈱、中国高圧コンクリート工業㈱、九州高圧コンクリート工業㈱、東電物流㈱が含まれます。
  • 不動産・太陽光発電事業: 不動産賃貸及び太陽光発電を行っています。関連会社には、フリー工業㈱が含まれます。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 当社グループは、広範なネットワークを持ち、製造から販売、工事請負まで一貫したサービスを提供できることが強みです。

今後の展開・方針

今後も多様なニーズに応える製品とサービスを提供し、事業の拡大を図ります。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまでの設備投資は、生産能力の確保と品質向上を目的とし、基礎事業やコンクリート二次製品事業の工場における生産設備の改造・拡充を中心に行われてきた。また、全社的なシステム更新や環境対応設備の導入も進められている。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (23億18百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 基礎事業パイル工場の生産能力の拡充・維持、杭打工事設備等の改良・改造。コンクリート二次製品事業ポール及びプレキャスト製品工場の生産能力の拡充・維持。全社のERP構築のための資産取得。
  • 2016-03-31 (30億39百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 九州地区新パイル工場の竣工・稼働、関東地区セグメント工場の竣工・稼働による生産能力の拡充。全社の太陽光発電設備のための資産取得。
  • 2017-03-31 (14億42百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 基礎事業パイル工場及びコンクリート二次製品事業ポール及びプレキャスト製品工場の生産能力の維持・拡充。太陽光発電設備のための資産取得。本社ビルの設備更新。
  • 2018-03-31 (17億74百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 基礎事業パイル工場及びコンクリート二次製品事業ポール及びプレキャスト製品工場の生産能力の維持・拡充。太陽光発電設備のための資産取得。本社ビルの設備更新。
  • 2019-03-31 (2,047百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 基礎事業パイル工場及びコンクリート二次製品事業ポール及びプレキャスト製品工場の生産能力の維持・拡充。本社ビルの設備更新。
  • 2020-03-31 (1,665百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 基礎事業パイル工場及びコンクリート二次製品事業ポール及びプレキャスト製品工場の生産能力の維持・拡充。本社ビルの設備更新。
  • 2021-03-31 (1,610百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 基礎事業パイル工場及びコンクリート二次製品事業ポール及びプレキャスト製品工場の生産能力の維持・拡充。基幹システム更新。
  • 2022-03-31 (1,636百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 基礎事業パイル工場及びコンクリート二次製品事業ポール及びプレキャスト製品工場の生産能力の維持・拡充。不動産事業のための資産取得。システム更新、本社エレベーター更新。
  • 2023-03-31 (1,763百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 基礎事業パイル工場及びコンクリート二次製品事業ポール及びプレキャスト製品工場の生産能力の維持・拡充。不動産事業のための資産取得。システム更新、環境浄化材製造設備改造。
  • 2024-03-31 (2,288百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 基礎事業パイル工場及びコンクリート二次製品事業ポール及びプレキャスト製品工場の生産能力の維持・拡充。不動産事業のための資産取得。システム更新、環境浄化材製造設備改造。
  • 2025-03-31 (2,600百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 基礎事業パイル工場及びコンクリート二次製品事業ポール及びプレキャスト製品工場の生産能力の維持・拡充。不動産事業のための資産取得。システム更新、環境浄化材製造設備改造。

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ