[5632] 三菱製鋼 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社は特殊鋼鋼材、ばね、素形材、機器装置の製造及び販売を行い、関連する運送・サービス等の事業も営んでいます。

事業セグメント

  • 特殊鋼鋼材事業: 炭素鋼、低合金鋼、ばね鋼、非調質鋼、軸受鋼、快削鋼、工具鋼、窒化鋼の製造・販売。
  • ばね事業: 巻ばね、スタビライザ、板ばね、トーションバー、コイルドウェーブスプリング、精密ばね、各種ヒンジ製品、精密プレス品、樹脂成形品、プレス組立品、シュープレート用ゴムパッド、タイヤプロテクター、タイヤチェーン他各種自動車・建設機械用補修部品・用品の製造・販売。
  • 素形材事業: 特殊合金粉末、同微粉末、精密鋳造品、精密機械加工品、鋳鋼品、一般鍛鋼品、特殊合金素材及び同加工品の製造・販売。
  • 機器装置事業: 鍛圧機械、産業機械、鉄構品、環境リサイクル機器の製造・販売。
  • その他の事業: 内航海運、港湾運送、貨物利用運送、倉庫業務。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様な事業分野における製造・販売能力と、関連する運送・サービス事業を含む幅広い事業展開。

今後の展開・方針

今後の展開・戦略についての具体的な記述はありません。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

この企業は、2015年から2025年にかけて、主に製造設備の更新と新設を中心とした設備投資を行ってきました。特殊鋼鋼材、ばね、素形材、機器装置の製造設備に対する投資が多く、全社的なシステム更新や設備の新設も行っています。特に、2020年には大規模な投資が行われ、製造設備の新設・更新が強化されました。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (2,276百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 特殊鋼鋼材システム更新及び製造設備更新、ばね製造設備新設、素形材製造設備新設、機器装置システム更新及び製造設備増強、全社システム更新
  • 2016-03-31 (3,164百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 特殊鋼鋼材製造設備更新、システム新設、システム更新、ばね製造設備新設、素形材製造設備新設、機器装置製造設備新設、全社システム更新
  • 2017-03-31 (5,136百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 特殊鋼鋼材製造設備更新、システム更新、ばね製造設備新設、増強、素形材製造設備更新、増強、機器装置製造設備新設、全社船舶更新
  • 2018-03-31 (5,319百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 特殊鋼鋼材製造設備更新、システム新設・更新、ばね製造設備新設・更新、システム更新、素形材製造設備新設、機器装置製造設備新設、全社船舶更新
  • 2019-03-31 (5,956百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 特殊鋼鋼材製造設備更新、システム新設・更新、ばね製造設備新設・更新、システム更新、素形材製造設備新設、機器装置製造設備新設、全社船舶更新
  • 2020-03-31 (7,661百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 特殊鋼鋼材製造設備新設・更新、システム更新、ばね製造設備新設・更新、素形材製造設備新設・更新、機器装置製造設備更新、全社設備(試験評価機器)新設・更新
  • 2021-03-31 (2,988百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 特殊鋼鋼材製造設備更新、システム更新、建屋新設、ばね製造設備新設、建屋新設、素形材製造設備新設、機器装置製造設備更新、全社製造設備新設、運搬機械更新
  • 2022-03-31 (2,598百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 特殊鋼鋼材製造設備更新、ばね製造設備新設・更新、建屋新設、素形材製造設備新設、機器装置製造設備更新、全社製造設備新設
  • 2023-03-31 (2,797百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 特殊鋼鋼材製造設備更新・新設、ばね製造設備新設、素形材製造設備新設、機器装置製造設備更新・システム更新、全社製造設備新設
  • 2024-03-31 (4,595百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 特殊鋼鋼材製造設備更新・新設、ばね製造設備新設、素形材製造設備新設、機器装置製造設備更新・システム更新、全社製造設備新設
  • 2025-03-31 (4,244百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 特殊鋼鋼材製造設備更新・建屋新設、ばね製造設備新設・更新、素形材製造設備新設、機器装置製造設備更新、全社システム更新

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ