[5659] 日本精線 の財務・株価分析レポート

日本精線の2025年03月期の営業利益は4,576百万円、営業利益率は9.8%と前年比1,039百万円増、営業利益率は1.9%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、ステンレス鋼線・金属繊維(ナスロン)の製造販売を主な事業とし、親会社及び子会社5社で構成されています。

事業セグメント

  • 伸線加工事業: ステンレス鋼線の製造販売を行い、当社、THAI SEISEN CO., LTD.、大同不銹鋼(大連)有限公司が製造販売を担当。大同特殊鋼㈱は原材料の主要供給元であり、日精テクノ㈱は直線切断加工及び磨引伸線加工を行っています。
  • 金属繊維事業: 金属繊維(ナスロン)の製造販売を行い、当社及び耐素龍精密濾機(常熟)有限公司が製造販売を担当。韓国ナスロン㈱は韓国での販売支援を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 当社グループは、ステンレス鋼線と金属繊維の製造販売において、親会社及び複数の子会社との連携により、原材料供給から製品販売までの一貫した事業運営を行っています。

今後の展開・方針

今後の展開については明記されていませんが、既存の事業基盤を活かし、さらなる市場拡大と効率的な事業運営を図ることが期待されます。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、急速な技術革新や販売競争の激化に対処し、環境・安全対策の観点から、主に日本とタイにおいて生産能力の増強を目的とした設備投資を継続的に実施しています。日本では枚方工場・東大阪工場を中心に増産体制の構築や品質向上、コストダウンを図り、タイでは増産体制の構築および品質改善に注力しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (15億48百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 枚方工場・東大阪工場・名古屋工場での増産体制の構築及び品質の向上やコストダウン、タイでの新工場の建設
  • 2016-03-31 (9億55百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 枚方工場・東大阪工場での増産体制の構築及び品質の向上やコストダウン、タイでの増産体制の構築および品質改善
  • 2017-03-31 (16億89百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 枚方工場・東大阪工場での増産体制の構築及び品質の向上やコストダウン、枚方工場事務所棟の建て替え、タイでの増産体制の構築および品質改善
  • 2018-03-31 (25億11百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 枚方工場・東大阪工場での増産体制の構築及び品質の向上やコストダウン、枚方工場フィルター検査棟の建設、タイでの増産体制の構築および品質改善
  • 2019-03-31 (2,577百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 枚方工場・東大阪工場での増産体制の構築及び品質の向上やコストダウン、枚方工場SCGクリーンルーム、タイでの増産体制の構築および品質改善
  • 2020-03-31 (1,174百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 枚方工場・東大阪工場での増産体制の構築及び品質の向上やコストダウン、タイでの増産体制の構築および品質改善
  • 2021-03-31 (1,812百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 枚方工場・東大阪工場での増産体制の構築及び品質の向上やコストダウン、タイでの増産体制の構築および品質改善
  • 2022-03-31 (1,953百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 枚方工場・東大阪工場での増産体制の構築及び品質の向上やコストダウン、タイでの増産体制の構築および品質改善
  • 2023-03-31 (2,132百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 枚方工場・東大阪工場での増産体制の構築及び品質の向上やコストダウン、タイでの増産体制の構築および品質改善
  • 2024-03-31 (1,679百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 枚方工場・東大阪工場での増産体制の構築及び品質の向上やコストダウン、タイでの増産体制の構築および品質改善
  • 2025-03-31 (1,187百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 枚方工場・東大阪工場での増産体制の構築及び品質の向上やコストダウン、タイでの増産体制の構築および品質改善

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ