[5911] 横河ブリッジホールディングス の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、持株会社としてグループの統括を行い、橋梁をはじめとする鋼構造物の設計・製作・現場施工を主たる業務としています。

事業セグメント

  • 橋梁事業: 株式会社横河ブリッジは、新設橋梁の設計・製作・現場施工および既設橋梁の維持補修を行い、株式会社横河NSエンジニアリングおよび株式会社楢崎製作所は、新設橋梁の設計・製作・現場施工を行っています。
  • エンジニアリング関連事業: 株式会社横河システム建築は、システム建築の設計・製作・現場施工、可動建築システムの設計・製作・現場施工および太陽光発電システムの現場据付を行い、株式会社横河NSエンジニアリングは、地下構造物や海洋構造物の設計・製作を行っています。
  • 先端技術事業: 株式会社横河ブリッジは、精密機器製造事業として高精度フレームの生産を行い、株式会社横河技術情報は、ソフトウェア開発等の情報処理事業を行っています。
  • 不動産事業: 当社は、保有する不動産の一部を物流倉庫等として貸し出し、不動産収入を得ています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • グループの有機的かつ効率的な統括を図り、事業会社の経営の主体性を明確にし、事業会社間の調整を行うことで経営の連携を高めています。
  • 橋梁事業で蓄積されたCAD・CAM技術、設計技術、解析技術を駆使しています。

今後の展開・方針

特定上場会社として、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断し、グループ全体の経営の連携を高めることを基本的な役割としています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、当社グループは主に生産能力の増強を目的とした設備投資を継続的に行ってきました。大阪工場や千葉工場、茂原工場などの生産設備の増強や新工場建設、事務所棟の建替工事などを通じて、製造能力の向上を図っています。これらの投資は主に自己資金および銀行借入金により賄われています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (1,680百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪工場生産設備(501百万円)、千葉工場生産設備(353百万円)
  • 2016-03-31 (2,401百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪工場生産設備(341百万円)、建物の建替工事(326百万円)
  • 2017-03-31 (3,340百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪工場生産設備(464百万円)、千葉工場第二事務所棟建設工事(260百万円)、いずみ工場の土地・建物の買取(459百万円)
  • 2018-03-31 (7,350百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪工場近隣の出荷ヤード設備(土地の購入を含む)(2,392百万円)、建物の建替工事(729百万円)
  • 2019-03-31 (7,665百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪工場生産設備(609百万円)、㈱横河システム建築の新工場建設(土地の購入を含む)(4,471百万円)
  • 2020-03-31 (10,150百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪工場生産設備(855百万円)、㈱横河システム建築の茂原工場建設(4,578百万円)
  • 2021-03-31 (6,064百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪工場生産設備(1,062百万円)、㈱横河システム建築茂原工場の生産設備(2,021百万円)
  • 2022-03-31 (4,745百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪工場生産設備(785百万円)、㈱横河システム建築千葉工場の生産設備(792百万円)、同茂原工場の生産設備(657百万円)
  • 2023-03-31 (3,410百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪工場生産設備(734百万円)、㈱横河システム建築千葉工場の生産設備(276百万円)、同茂原工場の生産設備(269百万円)
  • 2024-03-31 (5,070百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪工場生産設備(515百万円)、㈱横河システム建築千葉工場の生産設備(541百万円)
  • 2025-03-31 (5,775百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪工場生産設備(700百万円)、㈱横河システム建築千葉工場の生産設備(398百万円)、同千葉工場の事務所棟の建替工事(864百万円)、新基幹システム導入(955百万円)

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ