[5959] 岡部 の財務・株価分析レポート

岡部の2024年12月期の営業利益は4,194百万円、営業利益率は6.2%と前年比112百万円増、営業利益率は1.0%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、建設資機材の製造販売を主な事業とし、その他の事業分野の開拓にも注力しています。報告セグメントは『建設関連製品事業』の単一セグメントに変更されました。

事業セグメント

  • 建設関連製品事業: 仮設・型枠製品、土木製品、構造機材製品、建材商品、建材製商品(海外)を含む。関連工法の開発、製造、販売を行い、国内外での販売網を活用しています。
  • その他の事業: 産業機械製品の製造・販売、海洋事業、米国内の自動車向けボルト・ナット類の企画・販売、非建設関連製品事業としてのテナント賃貸を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 国内外に広がる販売網と、関連工法の開発力が強みです。製造子会社や関連会社との連携により、効率的な製品開発と販売を実現しています。

今後の展開・方針

今後も建設関連製品事業を中心に、その他の事業分野の拡大を図り、グローバルな市場でのシェアを拡大していく予定です。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまでの設備投資戦略は、生産能力の増強を中心に進められ、特に工場や物流施設の建設、製造設備の取得に重点を置いている。また、効率化を目的とした事務所や倉庫の改修、ソフトウェアの取得も行われている。近年では、海外拠点の建物及び土地の取得も進められており、グローバルな展開が見られる。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2014-12-31 (54億8千4百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 茨城工場用地の取得および工場建設、自動車関連製品の製造設備、ホテルの改修
  • 2015-12-31 (50億3千3百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 茨城工場建設、自動車関連製品の製造設備、ホテルの改修
  • 2016-12-31 (15億8千5百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 京都工場における製造設備の取得、米国における自動車関連製品の製造設備、ホテルの改修
  • 2017-12-31 (41億8千万円)
    目的: 研究開発能力増強
    詳細: 茨城県下妻市における総合実験センターの建設および研究開発設備の取得、米国における物流施設の建設
  • 2018-12-31 (47億9千万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 埼玉県久喜市における工場拠点整備、米国における物流施設の建設
  • 2019-12-31 (2,201百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 千葉県野田市における事務所・倉庫棟等の改修、米国工場における機械装置の取得、㈱河原によるソフトウェアの取得
  • 2020-12-31 (1,699百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 千葉県野田市における事務所・倉庫棟等の改修、米国工場における機械装置の取得、㈱河原における機械装置の取得
  • 2021-12-31 (1,397百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 茨城県下妻市における倉庫棟等の建設、米国工場における機械装置の取得、㈱河原における機械装置の取得
  • 2022-12-31 (8,546百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: Okabe Real Estate Holdings LLCにおける建物及び土地の取得、ウォーター・グレムリン・カンパニーにおける機械装置の取得、PT. Okabe Hardware Indonesiaにおける建物及び土地の取得
  • 2023-12-31 (2,037百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産設備及び設備の拡充、建物の防災設備の追加、工具器具備品及び車輌運搬具の取得
  • 2024-12-31 (3,358百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: Okabe Real Estate Holdings LLCの建物の取得、機械装置及び有形リース資産の拡充、オカベCO., INC.の建物増築に伴う建設仮勘定の計上

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ