[6039] 日本動物高度医療センター の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、動物医療業界における高度医療を提供することを目的としており、動物病院での二次診療、画像診断サービス、動物用医療機器のレンタル・販売を行っています。

事業セグメント

  • 二次診療サービス: 一次診療施設からの紹介を受け、専門分野を持った獣医師が高度な医療機器を使用して行う診察、検査、投薬、手術等の診療サービスを提供。
  • 画像診断サービス: 一次診療施設からの紹介を受け、画像診断の専門知識を有する獣医師が高度な医療機器を使用して行う画像の撮影・読影・診断等のサービスを提供。
  • 動物用医療機器・健康管理機器のレンタル・販売: 動物の飼い主様に対する酸素ケージのレンタル及び一次診療施設等に対する酸素ケージの販売を行う。
  • その他: 一次診療施設・研究機関・一般消費者向けにウエアラブルデバイス等の販売・周辺サービス提供を行う。

事業の特徴・強み

  • 小動物二次診療のトップランナーとして、専門的な診断・治療を行う二次診療に特化し、若い臨床獣医師の教育の場や診療の質を高める新しい技術やツールの開発を行っている。
  • 日本で最も多くの画像診断データ、診療・予後データを保有していることを強みとしている。

今後の展開・方針

動物医療インテリジェンスプラットフォームの構築を検討し、症例や治療方法・治療成績等の有益情報の提供、デジタル技術・AIを活用した診断支援サービスの提供を模索している。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、動物医療関連事業において、主に新規事業の展開と生産能力の増強を目的とした設備投資を行ってきました。2015年から2025年にかけて、大阪、名古屋、東京、川崎などの主要拠点において、分院や病院の設立、建設工事、医療機器の購入を進めており、特に大阪病院の開設とその後の拡張に多くの投資を行っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (636,479千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 大阪分院(仮称)設立のための土地の取得等、造成工事、医療機器購入
  • 2016-03-31 (278,957千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 名古屋分院の土地・建物の購入
  • 2017-03-31 (1,084,414千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 東京分院の土地取得・建物建設工事、キャミックのひがし東京センター移転統合に係る医療機器購入
  • 2018-03-31 (787,727千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 東京病院の建物建設工事及び医療機器購入
  • 2019-03-31 (97,498千円)
    目的: 設備更新
    詳細: 川崎本院の建物改修工事及び医療機器等購入
  • 2020-03-31 (65,789千円)
    目的: 設備更新
    詳細: 川崎本院及びキャミックの医療機器等購入
  • 2021-03-31 (136,506千円)
    目的: 設備更新
    詳細: 川崎本院及びキャミック城南センターの医療機器等購入
  • 2022-03-31 (559,389千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪病院(仮称)の建設工事及びキャミックの城北センターへの移転
  • 2023-03-31 (966,587千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪病院の建設工事及び医療機器の購入
  • 2024-03-31 (1,213,250千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪病院の建設工事及び医療機器購入、川崎本院の医療機器購入、テルコムのレンタル資産購入
  • 2025-03-31 (652,469千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大阪病院放射線棟の建設工事及び医療機器購入、川崎本院の医療機器購入、キャミックの医療機器購入、テルコムのレンタル資産購入

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ